2017.12.07

ちょっと変わった樹種の耳つきテーブル【No.2125】

ソリウッドでは木の樹皮のカタチをそのまま残した耳つきテーブルの製作に力を入れています。これらの耳つきテーブルの材料となる木の板、工房スタッフが材木市場で直接仕入れています。材木市場で販売されている板のほとんどは伐採されたばかりのもので、家具に使うには乾燥が足りません。そこで、ソリウッドでは買い付けた板を工房に持ち帰り、しばらく置いておきます。外に置いておくだけで乾燥は進みますが、これだけでは十分ではありません。さらに乾燥させるには、人工乾燥といって庫内を暖かくして乾燥を促進させる人工乾燥庫にいれる必要があります。人工乾燥のやり方は様々ありませんが、ソリウッドでは数年前から低温で乾燥させる乾燥機を特別に作りそこで含水率が10%を割るぐらいまで乾燥をさせています。この手間を省いてしまうと、製品後に狂いが出たりといったことがありますので、じっくりと時間をかけて乾燥させることが重要です。樹種によって、乾燥の進み具合が違ったり、反ったりする率なども違うので、どのタイミングでどれだけ乾燥させるかの判断も必要になってきます。自社で乾燥させることでこうしたちょっとした違いなどにも柔軟に対応出来るメリットがあります。また、外部の材木店を遠さないので中間マージンの削減にもつながり、お求めやすいテーブル価格の実現にもつながっています。

こうして乾燥をさせた材を、どの大きさでどう配置させるかの木取りを行い、荒削りをします。荒削りをすると木目がどんな感じなのかを見ることが出来ます。こうして荒削りをした板を吉祥寺ショップで耳つきテーブル用の板として立て掛けて展示をします。

耳つきテーブルを製作する樹種は様々で、仕入れの段階では特に樹種を決めているわけではありません。最近の傾向としては、お客様からの引き合いも多くあるウォールナット材やチェリー材といった輸入材と工房スタッフがこれだと思った日本にも生育している樹種などを中心に買い付けています。反対に、最近ではアフリカから入ってくる材はほとんど買っていません。年間で大体10〜15樹種ぐらいの樹種で耳つきテーブルを製作している年が多いです。中にはタブノキといった数年に1回ぐらいしかお目にかからない樹種もあります。今日はタブノキほどではないけど、常に在庫があるわけでもないちょっと変わった樹種の耳つきテーブルを紹介します。

D91ミズメ材2枚はぎ耳つきテーブル

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ミズメ材は一般的には知名度がありませんが、材木、家具業界では良く知られていてある程度の人気がある木です。分類的にはカバノキ科に属している落葉広葉樹です。カバノキ科の多くは○○カバといった名称がつけられていることが多いです。ですがこのミズメについてはカバという文字はついていません。ミズメはミズメザクラと呼ばれることがあります。ミズメザクラといっても桜とは違う木で、流通の過程でそう呼ばれているほうがメリットがあるためそうそうなっている面があります。色味は外側が白褐色をしていて、中央部分は淡い赤茶色になっています。D91テーブルも外側が白っぽく、中心部分は赤味のある材を利用しています。幅をだすために中央部分にも白い部分が少し出ていますので、全体的には白→赤→白→赤といった大味なストライプになります。

下の写真はD91と同じ丸太から採れた別の板2枚を使って製作した耳つきテーブルです。

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仕上がりの色味は白い部分、赤い部分、それぞれこんな感じになると思って頂ければと思います。サイズ的には最大でW1500×D850程度のサイズになります。このサイズの天板に4本脚がついて価格は¥221,400(税込み)となります。他のテーブルと同様に関東エリアへの配達は送料が無料になります。それ以外の地域でもお届けは可能で送料が1,000〜5,000円ほど追加となります(ただし、沖縄県、島部への配達は除く)。

賢木@吉祥寺

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