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家具屋で働く双子のブログ
5枚ぐらいの板を接ぎ合わせた耳つきテーブル【No.2012】
今日のブログエントリーは先日8月13日のブログの続きになります。
無垢材テーブルにおける「はぎ」とは
13日のブログでは、無垢材テーブルを検討する際に覚えておいたほうが良い単語の1つである「はぎ」について書きました。まずは言葉の定義と耳つきテーブルにおける1枚板のテーブルと2枚はぎのテーブルについて触れました。接着をしている分、強度的にどうかという疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますが、ソリウッドでは強固な接着剤を使用したり、天板を接ぐ際の圧着の仕方を工夫したりしてはぎには最新の注意をしています。そのため、接着による強度の違いはほとんどないと考えています。それは、2枚はぎであろうが3枚、5枚はぎであろうが同じことです。
また、ソリウッドでは耳つきテーブルの場合、2枚はぎが主流と書きましたが、板の幅によっては3枚はぎであったり、5枚はぎであったりする場合があります。基本的にはぎ枚数が多くなっても接ぎの方法は変わりません。そのため、強度についてもテーブルとして致命的な欠点とはならず、はぎ枚数が少ないものと同じように長年にわたって使って頂くことが可能です。今日のブログでは5枚はぎ程度の多数枚はぎの耳つきテーブルに焦点をあててみたいと思います。
耳つきの5枚はぎテーブル
その名の通り、両側の2枚には木の樹皮の部分のカタチをそのまま残っている耳つきの板を使い、間の3枚には2つの耳を断った板を使います。5枚はぎの耳つきテーブルの場合、使用する板は2パターンあります。1つ目は元々の板の幅が20〜30cm程度の板を5枚使う場合です。この場合の板の幅は、耳の部分がついた状態で計測値です。まずは耳の形状などをみて、どの板のどちら側の耳を残すかを考えます。残す耳が決まったら他の板の耳をカットします。耳の部分は板によって違いますが、両側数センチはカットすることになりますので、おおよど15から20cmくらいの板になります。それを5枚接ぎ合わせて1枚の天板にしていきます。
もう1つの方法は、何かの理由で板を半分に割らなくてはいけなくなった両耳つきの板を両サイドに配置して、間には元々耳をカットした状態で仕入れてきた板を使うものです。ソリウッドでは、耳つき板を仕入れる場合、まずは2枚か3枚で耳つきテーブルが製作出来るかどうかを考えて、セリに参加しています。そのため、40〜45cmくらいの幅がある板を優先的に仕入れたいと思っています。ですが、実際に仕入れた板でも、乾燥の間に割れが入ってしまったり、反りが大きく出てしまうことがあります。そうなると、1枚の板として使うことが出来なくなるので、割れなどを除くように板をカットして、1枚の板から2枚の片耳つきの板を製材することがあります。このような板を耳つき天板の両サイドに持っていきます。ソリウッドでは、耳がついていないストレートカット用に耳がすでに断った状態の板も在庫として持っている樹種があるので、そういった板がある樹種では間3枚はそのような板を使用します。ほとんどの場合がウォールナット材とチェリー材です。
こちらは後者のパターンで製作したチェリー材の耳つきテーブルになります。よくみると両サイドの板は良く似た木目になっています。
また、前者のパターンの5枚はぎ耳つきテーブルを現在製作中です。これは完成したものをそのまま吉祥寺ショップに展示し、現品販売をする予定のものです。近日中に詳細をアップすることが出来る予定でいますが、W1500×D850程度のサイズで20万を切る価格帯で販売したいと考えています。
賢木@吉祥寺
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