2017.06.01

ウレタン塗装のメリットデメリット【No.1936】

無垢材家具はオーダーで製作される場合が多いです。無垢材以外の突き板やフラッシュ構造の家具でも樹種やサイズなどが選べるものは多いですが、無垢材の場合は、これらの樹種やサイズはもちろんですが、最後の仕上げも選べる場合があります。普段家具を使っている時や購入する際に検討している最中で、仕上げのことを気にされている方は少ないかもしれませんが、仕上げの違いによって普段のメンテナンスやある一定期間使った後の見栄えなどが変わってきます。

無垢材家具の場合、木部の表面に塗膜を作るか作らないかで大きく性格が変わってきます。今日は、そのうち塗膜を作るほうの仕上げ方法で最もポピュラーなウレタン塗装についてメリットでメリットを中心に紹介します。

ウレタン塗装とは家具の仕上げ方法として長く主流とされてきた塗装方法です。ソリウッドは35年以上前から無垢材家具を製作してきましたが、当初はウレタン塗装のみでした。ウレタン塗装は簡単に言ってしまうとプラスチック性の塗膜で木の表面をコーティングさせて木部を保護する塗装方法です。通常は、下塗り、中塗り、上塗りと塗料を変えながら3回ほど塗っていきます。表面がコーティングされているので、汚れなどには強いですし、汚れがついたとしても拭けばキレイになります。もちろん、水で拭いても大丈夫ですし、濡れたからといって染みになることもありません。以上のことと少し被りますが、ウレタン塗装のメリットは以下になります。

ウレタン塗装のメリット

・水に対して強い

・汚れや染みが付着しにくい

・割れや反りが発生しにくい

・定期的なメンテナンスが必要ない

上の2つにつきましては先述した通りです。木は湿気や水分表面から吸い、吐き出します。その際に、板に割れが生じたり、水分の均衡が保たれなくなり沿ったりします。ウレタン塗装は何度も言っていますが、表面をプラスチック性の塗膜で覆うので、木部の表面が外界と接しません。ですので、割れや反りの要因が軽減されます。

もう1つのオイル仕上げの場合は、それほど強くない仕上げ方法なので、水拭きをしたり、普段の使用によってオイルが抜けてくることがあります。そうなると保護も弱くなりますし、肌触りもスベスベからザラつきを感じるようになります。そうなると、染みが出来やすくなるので、定期的にオイルを塗るメンテナンスが必要になります。ですが、ウレタン塗装の場合はこのメンテナンスが必要ありません。オイルに比べると理想的な仕上げ方法に聞こえますが、デメリットももちろんあります。

ウレタン塗装のデメリット

・手で触れているのはプラスチック。

・15〜20年ぐらいすると表面が劣化し、樹脂が剥がれてくる

・自宅で補修ができない

無垢材家具は、本物の木を使った家具になります。木の魅力の1つに温かくぬくもりを感じる肌触りがありますが、ウレタン塗装の場合は実際に触っているのがプラスチック性の樹脂になります。木自体を触っているオイル仕上げに比べると、人工的な肌触りになります。また、長く使っていると樹脂が劣化し、塗膜が剥がれてきてしまいます。そうなると、見た目的にも劣化しますし、そのまま使い続けていると表面が粘り気がでてきて、新聞や紙がひっついてしまうこともあります。

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こうなると、ご自宅で補修ができないので、直すには工房に持ち帰り、機械をつかって一度塗装を全部剥がして再塗装する必要あります。テーブルを引取り、作業をする必要があるので往復の送料を含めるとそれなりの価格になります。

ソリウッドでは、オイル仕上げとウレタン塗装のどちらかを選ぶことが出来ます。せっかく無垢材を使った家具ですので、木のもつ魅力を堪能して頂ければと思い、オススメは聞かれればオイル仕上げと答えています。ですが、ウレタン塗装にもメリットはありますので、最終的にどの仕上げ方法を選ぶかは、何を最も重視するかとライフスタイルによって選ぶのが良いでしょう。

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