2018.01.04

無垢テーブルの選び方 その2【No.2153】

今日は昨日のブログエントリーの続きになります。前回のブログはこちら→無垢テーブルの選び方 その1

いざ買おうと思っても悩みどころが多い無垢テーブルの選び方を樹種・サイズ・仕上げの3つのポイントで解説をしていますが、前回は3つ目の仕上げの途中まででした。無垢テーブルの場合、仕上げがオイル仕上げとウレタン塗装のどちらかを選択できる場合があります。昔はウレタン塗装というとウレタンを厚く塗っていたのでテカテカに艶がでているものが主流でしたが、最近では艶をあまり出さない塗り方も出来るようになったので、見た目的にはわかりづらいものがあります。ですが、普段のお手入れの仕方や補修、メンテナンス方法には違いが出てくるので特徴などをしっかりと把握しておくことが必要です。もう一度、それぞれのメリットデメリットを整理します。

オイル仕上げのメリット

・自然の質感で触り心地がよい

・有害な化学物質が使われていない自然塗料である

・自宅で補修・リフレッシュ作業ができる

オイル仕上げのデメリット

・水で拭くと、オイルが抜けやすい

・輪染みなどができやすい

ウレタン塗装のメリット

・普段のお手入れが楽(気にしなくてよい)

・染みはつかない

ウレタン塗装のデメリット

・触っているのはプラスチックの塗膜部分

・15年ぐらいしてくると、ウレタンが劣化し塗装がはげてくる

・劣化したものは、自宅で補修が難しい

まとめてみるとこんな感じになります。無垢テーブルの良さは自然の力を感じることです。それを最大限に引き出すには職人による丁寧な仕上げと天然塗料であるオイルが必要です。オイル仕上げは塗膜をつくる塗装ではないので、素地(仕上げをするまえの天板の状態)の仕上げがそのまま最終的な肌触りに影響がでます。ですので、素地を丁寧にきちんと磨くことでより心地良い肌触りが実現されます。作り手側からすると、ここで手を抜くことが出来ない仕上げになります。

オイル仕上げの場合、一番の心配事は濡れたコップなどによる染みだと思います。確かに、コップの底が濡れたままにしておくと輪染みがつくことがあります。ですが、常にそうなるわけでもなく、食事をしている際に、濡れてその跡がついているのを発見したら、その場で拭けばほとんどの場合染み目立って残ることはありません。これは私が実際に家でオイル仕上げのテーブルを使用していても感じることです。ですが、数年経つと、オイルが抜けてきて肌触りが悪くなるのも事実です。出来れば1〜2年に1回ぐらいオイルを塗ってあげると、リフレッシュさせることが出来ます。メンテナンス方法につきましては、ソリウッドのブログでも書いていますし、2ヶ月に1回、吉祥寺ショップでオイル仕上げの無垢テーブルのメンテナンス講座を開催しています。次回は1月14日(日)14:00から行います。作業自体はそこまで難しいものではありませんが、見た目の効果は結構あります。この口座以外でも、ソリウッドが実施している無垢テーブル選び方講座でも簡単にメンテナンスの実践をしています。こちらは1月28日(日)14:00〜です。いずれも予約は必要ありませんが、事前にご連絡頂ければ席を確保致します。

ウレタン塗装は、使い勝手がよく汚れや染みなどを気にすることがなく使える塗装ではありますが、せっかく無垢材を使っているにも関わらず、実際に触っているのはプラスチックの塗装面というのが少し残念なところです。また、ウレタンの劣化をとめることが出来ず、15年ほどしてくるとどうしても塗装面が剥げてきてしまいます。塗装が剥げてしまっても使うことは出来ますが、見た目は悪くなる一方でいずれは再塗装をする必要がでてきます。再塗装する際は、ウレタンの部分を一度機械で削った後、再び塗装をしていきます。再塗装をすれば新品同様に蘇りますが、費用と時間がそれなりにかかってしまいます。

以上の点を踏まえ、普段のライフスタイルなどと照らし合わせてご自身にあった塗装を選んで頂ければよいと思います。

賢木@吉祥寺

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