2017.04.17

国産ミズメ材でつくる耳つきテーブル。【No.1891】

昨日のブログでは賢木@吉祥寺が国産材を使用した無垢材家具は実はそれほど多くないという話をブログで書いていました。ちょうど同じような話を私が木工教室の基礎クラスでしていたんですね。賢木@吉祥寺が書いたブログの内容は下記のリンクからご覧下さい。

実は少ない国産材を使った無垢材テーブル【No.1890】

ソリウッドで製作しているストレートカットテーブルの多くは外国産木材を使用しています。主な理由は流通量が安定しているためです。いつ注文を受けても製作できる樹種となるとどうしても外国産の木材を使用せざるを得なくなります。それほど国産材広葉樹は流通量が少ないんです。流通量が少ないのでいつでも手に入れられる樹種がほとんどないんです。逆に外国産の木材、特に北米差やロシア産の木材はたいていの材木屋さんに在庫がありますし、在庫がなくなってもすぐに次のロットが入ってくるようになっています。これは家具を製作する立場からするととても有難いことです。その都度、木材を探すのはとても労力が入りますからね。さらに木材は乾燥させないと使用することができません。せっかく見つけた木材でもこれから乾燥となるとすぐに使えませんからお客様のご要望にお応えするのは難しくなります。

でも、セミオーダー的に製作する耳つきテーブルなら国産材を使用することも可能です。乾燥を終えた板の中からお客様に提案をして、気にいってもらえたら製作するといった形式です。材木市場に行くと外国産材の割合が増えましたが、まだ国産材も並んでいます。ケヤキ、トチ、ヤマザクラ、ミズメ、カバ、イタヤカエデなどは国産材で耳つきテーブル用の板を入手することができます。これらの板は未乾燥材であることが多いのでソリウッドの敷地内で天然乾燥をしてから木材乾燥庫に入れて人工乾燥させて使用します。

ちょうど乾燥を終えた板の中に国産材があったので紹介します。ミズメという木です。
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聞き慣れない木の名前かもしれませんが、材木業界ではよく知られていてそこそこ人気のある木です。私も好きな木です。カバノキ科カバノキ属に分類されている落葉広葉樹です。カバの仲間は○○カンバ(〇〇カバ)という名称がついていることが多いです。しかし、ミズメはミズメカンバとは言わずに単にミズメあるいはなぜかミズメザクラと呼ばれています。木材事典で調べてみると別名でアズサ(梓)やヨグソミネバリ(夜糞峰榛)と書かれています。でも、実際にミズメの事をヨグソミネバリと呼んでいる人に出会ったことはありません。

木材として使用されているウダイカンバやダケカンバといったカバノキは北海道を中心として北のイメージが強いです。でもミズメは九州にも生えているそうです。

ミズメは板の中心部分は赤味のある褐色で周辺部分は白っぽい色をしています。ミズメの特徴はなんといっても木目の緻密さ。緻密できめ細かい木目は見る人を魅了します。

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過去に製作して納品したミズメの耳つき4枚はぎテーブルです。赤味と白っぽい部分のコントラストが綺麗なテーブル天板になりました。上で紹介した板はブックマッチと呼ばれる木目がほぼ左右対称になるようにはぎ合わせることができます。2枚はぎなのでこの4枚はぎ天板とは見た目の印象が違うかもしれませんが、色や質感はこんな感じになります。

乾燥を終えた上の写真の板はこんな感じにはぎ合わせる予定です。
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表面が汚れていて木目が分かりにくくてすみません。近いうちに削って写真を撮る予定になっています。テーブルサイズはW1650×D850程度で厚みは35mmくらいを予定しています。気になる方は吉祥寺ショールームにお問い合わせください。見積を致します。

瑞木@相模湖

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