2017.01.19

温かみを感じるのはチェリー材!?【NO.1803】

無垢材テーブルを検討されている方が悩むポイントとしては「樹種」「サイズ」「仕上げ」の3つが挙げられます。このポイントについては、毎月行っているミニセミナーで話をしている内容になりますが、それぞれの特徴と選び方のポイントがわかれば、ある程度候補はしぼられると思います。今日のブログでは、「樹種」の選び方にスポットをあててみます。

「樹種」を選ぶポイントとしては、ソリウッドで扱っている樹種は広葉樹がほとんどですので、ある程度の硬さがあります。木材は広葉樹と針葉樹の2種類い分類できます。この分類は、構造の違いによるものです。針葉樹はより原始的な構造であり、木部のほとんどが仮導管という組織で占められておりシンプルな構造をしています。一方、広葉樹は水分や養分を運ぶ導管や放射組織などが独立してあり、針葉樹より複雑な組織構成になっています。その分、広葉樹は針葉樹より硬いのが一般的です。英語では、広葉樹を”Hard wood”、針葉樹を”Soft wood”と呼んでいます。木材はそれぞれの樹種がもつ性質をしっかりと把握して、適材適所に使う必要があります。針葉樹は柔らかいので、テーブルなどの家具にはあまり向いていません。針葉樹の代表格は、杉、檜、松(パイン)などですが、日本では、主に家の構造材やフローリングに使われています。針葉樹は縦にまっすぐ伸びるので、表面の硬さはありませんが、長くまっすぐな材が多くとれるので、柱などには向いているといえます。

広葉樹の中でも、硬さについては違いがあります。ですが、テーブルとして使う上では程度問題なので、あまり大きく影響することはないと考えて頂いて良いと思います。例外として、桐材は広葉樹ですが、針葉樹並みに表面が柔らかく爪を立てて押すと、すぐに凹んでしまいます。ですので、桐材はテーブルなどある程度の硬さが必要な家具には使わないほうが無難です。

硬さ的にそこまで違いがないので、あればどういった基準でダイニングテーブルの樹種を選べばよいのでしょうか?私は普段、色味や肌触りの違いがあるので、その好みや周りのフローリングや壁、その他家具との相性で決めて頂くのがよいと話をしています。

15〜20年ぐらい前から、家具用のオイルというものが普及し始め、無垢材の家具の仕上げに使われることが増えてきました。それまでは、ウレタン塗装が主流で、ソリウッドでもクリアなウレタンや着色をした後でウレタンで仕上げる塗装を長い間やってきました。有害な化学物質が含まれていない、木の本来の質感を味わえるといったオイルの特徴が無垢材と非常にマッチするため、オイルを採用することが多くなりました。オイルとウレタンでは、それぞれメリットデメリットがあるので、その違いをしっかりと把握した上で、どのようにテーブルを使っていきたいか、何を重要視するのかで決めて頂きたいと思います。

オイル仕上げが普及したことで、木本来の色味の違いがそのまま家具の色味の違いになるようになりました。一般的には木材は黄色みがかった淡い褐色のイメージがありますが、それだけでなく、こげ茶色のもの、赤みが強くでるもの、白っぽいものなど様々です。色味が違うと受け取る印象も変わってきます。今日は「あたたかみ」「ぬくもり」を基準に色味の違いを考えてみます。

無垢材テーブルの場合、木のもつあたたかみやぬくもりを求める方が多いです。ですが、色味の違いによって少しそのあたりの感じ方が違うと思います。ここからは私の個人的な印象の違いを述べていきます。

温かみを感じるのは、経年変化後のチェリー材

ソリウッドで定番として扱っているのは、ウォールナット材、チェリー材、メープル材、タモ材、ナラ材、クルミ材などですが、このなかで一番ぬくもりや温かみがあるのは、チェリー材かなと思います。チェリー材は出来た当初は、薄いピンクがかった色味をしていますが、半年もすると色味が濃くなりオレンジがかった茶褐色になっていきます。色が変化することで、艶が出てきて温かみがますと思います。

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上の画像は、弊社スタッフが自宅で使っているチェリー材のMAYチェアの肘掛け部分です。数年経って、色が濃くなってきました。この画像でも温かみを感じて頂けると思います。

賢木@吉祥寺

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