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家具屋で働く双子のブログ
家族間で身長差がある場合、テーブル高は誰に合わせるべきか?など【No.1750】
本日は吉祥寺ショールームで無垢材テーブルの選び方講座を開催しました。小雨が降る中2組のお客様にご参加頂きました。この講座は、毎回数組の方に参加頂き、アットホームな雰囲気で行っているミニセミナーです。肩肘はって参加頂くようなものでもありませんので、お気軽にご参加頂ければと思います。このミニセミナーでは、参加頂いた方から質問を頂くことが多々あります。今日は、セミナーで頂いた質問とその回答をまとめてみたいと思います。
・テーブルと椅子の高さの関係は、家族間で身長に差がある場合は誰に合わせるのがいいですか?
→まず、この質問の回答に入る前段階で「差尺」の説明をします。実際の講座でも差尺について話をしています。差尺とは、テーブルの高さから椅子の座面の高さを引いた数値を指します。この数値が28〜30cmのレンジに入っていれば、平均的な日本人の体系であれば人間工学的に違和感なくダイニングテーブルで食事をすることが出来ると言われています。
ですが、それぞれの人にとって快適と感じる椅子の座面の高さは体格によって差が生じます。先ほどの質問は、家族間で身長の差がある場合、背の低い人に合わせるのか、背の高い人に合わせるのが良いのかという質問になります。
回答としては、個人的には背の低い人に合わせるほうが上手くいくケースが多いのではないかと考えています。食事をしたりする際には、テーブルが少し低いのと少し高いのでは、低いほうがしっくりくると感じるからです。日本の食卓にはお茶碗や鉢のように深く背の高い食器を使うことが多いです。それもあって、テーブルが低いほうが食事をしやすく感じます。ですので、テーブルが高く感じる人がなるべく出ないように、テーブルの高さを設定するほうが良いのでは考えます。
・輪染みがついたときは、その部分だけを紙ヤスリをかけオイルを濡れば良いのですか?それとも、全体はやる必要があるのですか?
→オイル仕上げのテーブルは、コップや食器の底が濡れたまま、しばらく置いておくと、跡が残ってしまうことがあります。これを輪染みと呼んでいますが、輪染みを取りたい場合は、#320の紙ヤスリでやすって、その後、オイルを塗ると染みがとれたり、目立たなくなったりします。ですが、部分的にこの作業をやるとその部分だけ、ムラのようになってしまうので、紙ヤスリをかける際は、輪染みがある部分とその周りもすこしやすってオイルを塗る方がムラができづらいです。それでも、オイルを塗った直後は少し色味が変わったように見えますが、しばらくするとそれもわからなくなるかと思います。
ですが、頻繁に輪染みをとる作業をするのは、億劫でもありますので、少し使って数カ所メンテナンスが必要な場所が出てきたり、全体的にオイルが抜け始めたりした際に、全体に紙ヤスリをかけ、オイルを塗るのも1つのやり方だと思います。
・天板の裏に反り止めはあったほうがいいのか?反り止めがなければひっくり返して両面を使えるのでは?
→ソリウッドでは幅が狭くて、脚と脚の間に幕板を通してそれが反り止めの機能をもつ場合を除いては、天板裏に溝を堀り、そこに金属製の金具を埋め込み、木材が伸縮した際に反りにくくなるように下から抑えてあげるという工夫をしています。これまでの経験上、いくら乾燥をした材でも新しい環境に持っていったり、季節が変わったりした場合、狂う可能性がないとは言い切れず、絶対ということはないので、保険的な意味合いで反り止めを入れるべきだと考えています。これは作り手の考え方にもよるので、反り止めは必要ないとするところもあると思います。その場合は、その理由をしっかりと聞き、何か合った場合のアフターフォローの体制などを確認しておいたほうが良いと思います。
また、天板をひっくり返して使うということにはあまり賛成はできません。前述した反り止めの件もありますが、おそらくその場合は脚の上に天板を載せるだけで、ボルトなどの固定はしないということだと思います。固定するにはどうしても穴などをあける必要があるので、そう推測できます。天板もある程度思い場合は、簡単に動くことはないと思いますが、何かのひょうしに勢いよくぶつかって天板がづれることも考えられますし、大きな地震がくることを考えるとリスクを大きいと言わざるを得ません。ですので、ひっくり返して使うということはオススメできません。
賢木@吉祥寺
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