2016.11.15

無垢材テーブルは木をそのまま使用しているので塗り直しやキズの修復も可能です。【No.1738】

木をそのまま使用した無垢材テーブルは丈夫で長持ちします。シンプルなデザインなので飽きがくることなく長い間使用して頂くことができます。価格としては合板などを使用したテーブルに比べると割高になりますが、使用耐用年数を考えるとそれほど大きな違いにはならないかもしれません。ウレタン塗装をしたテーブルは10年以上経つとウレタン塗装の劣化が起きます。15年から20年ほど使用するとウレタン塗装の一部分が剥がれてきてしまいます。無垢材テーブルは再度ウレタン塗装を塗り直すことができます。オイル仕上げのテーブルも使用する年数が増えるとその分キズや汚れも目立つようになりますが、ヤスリをかけてオイルを塗ってあげるメンテナンスをすれば、そうしたキズやシミも目立たなくなります。本格的に修復作業をすればほぼ新品同様にすることも可能です。

無垢材以外の木質材料を使用したテーブルは表面に化粧板が貼られています。表面に貼られている板はとても薄く、サンディングをしてしまうと下地がでてきます。化粧合板に使用されている表面の板は0.2mmや0.6mmにスライスされたツキ板というものです。1mm以下の薄い板なので、削ったらすぐに下地が出てきてしまうのは想像できると思います。よってこうした材質で製作されているテーブルはメンテナンスや修復作業が出来ません。

無垢材は木をそのまま使用しているので、削っても下地が出てくることはありません。1,2mm削れば汚れやシミ、キズの多くは無くなってしまいます。深く染み込んだシミや深いキズは残ることもありますが、それでもだいぶ目立たなくなるはずです。テーブル天板の場合は、多少薄くなっても体勢には影響ありません。

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こちらは20年ほど使用したナラの無垢材テーブルです。ソリウッドが昔に製作したものでクリアのウレタン塗装が施されています。20~30年前はオイル仕上げという方法が普及しておらず、ほぼ全ての製品をウレタン塗装で仕上げていました。無垢材を扱う多くの家具メーカーも同様であったはずです。白っぽく見えている部分は塗装が剥がれてしまった部分です。ウレタン塗装は大変に強い塗膜をもっていますが、やはり経年による劣化で剥がれてきてしまいます。黒っぽく見える部分は油汚れなどが導管の中に入ってしまっている部分です。ウレタン塗装は表面に塗膜を作りますが、導管の全てが埋まる訳ではありません。細かい凹部に汚れが溜まってしまうこともあります。

このような状態になったテーブルは一度塗膜を剥がして再度ウレタン塗装を施すと新品同様に甦ります。ただし、ウレタン塗装を剥がすのはとても大変な作業なので、ご自分で行うことは不可能です。それ相応の道具や場所が必要になります。

上の状態のテーブルに再塗装をしたものが下の写真です。

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どうですか?とても綺麗になりましたよね。ウレタン塗装を剥がすためにテーブル表面をサンダーで削っています。しかし、何ミリも薄くなっているわけではないので見た目で厚みが変わったと分かることはないです。このように写真でみる限りは新品同様ですよね。

ソリウッドではソリウッドが製作した製品に限り、このようなウレタン塗装の再塗装を引き受けています。再塗装を希望される方は吉祥寺ショールームまでご連絡ください。見積を致します。工房の製作状況によってはすぐに引き受けられない場合もありますのでご了承ください。

オイル仕上げのテーブルの場合はご自分でのメンテナンスが可能です。こまめにメンテナンスを行って頂ければそれだけ汚れやシミに強いテーブルになります。オイルが抜けた状態になってしまうと、汚れやシミがどんどんとついてますます汚くなってしまいます。半年から1年に1回はオイルメンテナンスをしてあげた方が良いです。それほどキズやシミがない状態でも軽くサンディングをしてオイルを塗れば木の状態はかなり回復します。オイルメンテナンスに不安を抱えている人はぜひソリウッドが開催している【オイル仕上げのテーブルメンテナンス講座】に参加してみてください。奇数月の第2日曜日に開催しています。

瑞木@相模湖

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