2016.06.03

無垢材テーブルの良さって何だろう?【No.1573】

ソリウッドでは30年以上に渡って無垢材を使ったテーブルを製作・販売してきています。時代の移り変わりに伴って、扱うテーブルの大きさやカタチ、樹種などは変化していますが、無垢材を使うという原則は今も変わっていません。今日のブログエントリーでは無垢材テーブルの良さって何なのかを掘り下げていこうと考えています。

そもそも無垢材とは何なのか?知っている人は知っている言葉ですが、あまり一般的な言葉とは言えないでしょう。住宅や家具など木を扱う分野ではよく使われています。無垢材とは、木そのものということです。英語に訳すと、solid wood となります。solidは固体という意味ですからなんとなく無垢材の意味が分かりますよね。

無垢材と対になる言葉として”木質素材”というものがあります。木質素材は木を原料として再構成された素材です。ベニヤ板やパーティクルボードがその代表格です。ベニヤ板は薄くスライスした板を繊維の向きを交互にして重ね合わせたものです。繊維の向きを交互にすることで反りやネジレといった無垢材の欠点を解消しています。パーティクルボードは木材を細かく切断してそれらを接着剤で固めて板状にしたものです。木片の細かさでいくつかの種類に分けられています。大量生産の量販家具によく使用されているMDFもパーティクルボードの一種です。

量販店で売られている木製テーブルの多くはこうした木質素材が使われています。ベニヤ板やMDFの表面にツキ板という薄い板を貼っています。ツキ板は0.2ミリや0.6ミリといった厚さにスライスした板です。ベニヤ板やMDFの表面にこうしたツキ板を貼ることで木の雰囲気を出すことができます。ツキ板にもウォールナット材やナラ材など人気の樹種がありますのでそうした樹種の雰囲気を楽しむことができます。しかし、わずか1ミリにも満たない板が貼られているだけなので、木の質感を味わうことはできません。

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無垢材テーブルなら木口に年輪が見えます。木質素材を使ったテーブルでは中身が見えてしまうので、板材や木目テープが貼ってあることが多いです。そのため、木口に年輪が見えるということはありません。

無垢材のテーブル天板なら表面だけが違う樹種ということはありません。天板厚が30ミリなら30ミリ全てその樹種です。なのでその樹種がもつ雰囲気を存分に味わうことができます。樹種によって手触りや重さ、堅さが違います。無垢材を使っているならそうした樹種の特徴がそのまま出ます。同じ大きさのテーブルでもウォールナット材とナラ材では重さが違っています。でも、木質素材のテーブルでは、表面のツキ板の種類が変わっても重さは変わらないでしょう。素材そのものを楽しむといった意味では無垢材の方が断然上になります。素材をそのまま使っているからこそ、質感や温かみが生まれてくるんだと思います。

私が1番感じている無垢材の良さは安心感です。人と同じで外見と中身で全く違う人ってなんだか信用出来ないですよね。とっても良い人のような振る舞いをしているのに、実は結構ひどい事を考えていたなんていうのが見えてしまうともう信用はできなくなりますね。なるべく振る舞いと考えている事が一緒の人の方が安心できます。そういった安心感が無垢材にはあります。たとえ切ったり、削ったりしても大きく変化することはありません。木質素材で表面にツキ板が貼られているものは切ったり、削ったりした途端にまったく違うものが現れてきます。上の写真をもう一度見てもらうと、テーブル天板と木口の木目が繋がっているのが分かると思います。当たり前と言えば当たり前ですが、こうした連続性が私たちに安心感をもたらしてくれているのではないかと考えています。今日のブログエントリーでは私なりの無垢材テーブルの良い所を書いてみました。

瑞木@相模湖

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