2016.03.05

自社工房で乾燥させた耳つきテーブル用の板を削ってショールームに展示しています。【No.1483】

2月末から耳つきテーブル天板用の板を吉祥寺ショールームに展示するようにしています。お陰様でチェリー材の2組は契約済みとなりました。3月末にも新たな耳つきテーブル用天板を展示できるように準備を進めています。耳つきテーブル天板用の板は乾燥から弊社相模湖工房で行っています。そのため、計画的に乾燥を進めていかないとダメなんです。が、木材乾燥に掛かる時間を読むのはなかなか難しいことなんです。木によって水分が抜けるのに掛かる時間が異なります。樹種によっての違いもあります。厚みや幅による違いもあります。元々含んでいる水分量によっても違ってきます。乾燥庫に一定期間入れておけば大丈夫という訳にはいきません。乾燥終了時期に関しては、1枚ごとに含水率を計測して決定しています。

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乾燥庫から取り出した板はこのように木材水分計を当てて含水率を計測します。木材の乾燥具合は目で見ることができないので、こうした機器に頼っています。よく天然乾燥2年だから十分に乾いているといった話を聞きますが、木材乾燥は期間の問題ではありません。実際に水分が抜けていないと意味がありません。風通しのよくない場所に2年間置いてあっても、水分が抜けていないということは起こりうる事です。なので、水分計でチェックすることが不可欠です。ソリウッドで乾燥させている板は含水率10%以下になっている事を目安しています。板の数カ所を計測して平均で10%以下になっている事と極端に含水率が高い部分がないことを確認しています。

含水率は空気の状況によって変動します。一旦10%以下にしても湿気のある部分に置いておけば含水率は増えます。でも、一旦低くまで下げることが重要なんです。木材は含水率が低下すると元に戻りにくい性質を持っています。最近は住宅の気密性が高くなったため、昔に比べて部屋の中が乾燥しやすくなっています。部屋の中の気乾含水率は約10%と言われています。この数値は、その空間に木を置いておくといずれ含水率が10%で安定するという意味です。なので、テーブルに使用する板は含水率が10%ぐらいになる事を想定しておかないといけません。そのため、10%を目安にしています。

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こちらは吉祥寺ショールームに展示しているD50テーブルです。国産のセン材を使用しています。あまり聞いたことがない木かもしれませんが、昔から家具材としてよく使われている木です。木目がケヤキ材に似ている事からケヤキの代替え材として使用されてきました。色はケヤキとは違って薄い色をしています。透明感の白褐色といった感じですね。この色を言葉で説明するのは難しいですね。明るい色のテーブル天板を探している人にオススメです。

もうひとつ展示中の国産材を使用した天板を紹介します。
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トチ材は日本を代表する樹種のひとつです。大きく成長する木が多いため1枚板テーブル天板になるような板も多く存在しています。しかし、近年は数が少なくなってきています。最近は材木市場に並ぶ幅広いトチ材の量がとても少なくなっている印象です。ちょっと寂しいですね。トチ材は個体差が大きく、様々な表情を見せてくれる材です。このT22テーブルはトチ材の白い部分を使った天板になります。トチ材は丸太の中心部分は赤っぽい色をしています。この部分を心材と呼びます。トチの心材は面白い木目になる場合が多いです。個性的な木目が好きな人には絶大な人気があります。でも、白い部分の方が価値が高いと言われています。もちろん、白い部分も綺麗なんですけどね。トチ材の繊細な美しい木目を楽しむなら白い部分の方が良いですし。

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こちらはこれから削る予定のカバ材の板です。同じ丸太からとれたもう1枚の板と合わせて耳つき2枚はぎテーブル天板になります。その他に、ウォールナット材、チェリー材、クリ材、トチ材の板を削る予定になっています。3月末には吉祥寺ショールームに展示できるように準備を進めています。詳しい情報はまたブログで紹介しようと考えています。

在庫の耳つきテーブル天板用板に関してはこちらのぺージをご覧下さい。

瑞木@相模湖

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