2016.01.09

あなたは耳つきテーブル派?それともストレートカットテーブル派?【No.1427】

昨年の末に耳つきテーブルをいくつか納品しました。耳つきテーブルはソリウッドが皆さんに使って頂きたいと思う商品の1つです。耳つきとは樹皮がついていた部分をそのまま残しているという意味です。パンの耳と同様と考えてもらって構わないと思います。パンの耳は熱で変色して少し硬くなった部分ですが、耳つきで食べる場合もあるし、耳をカットして食べる場合もあります。パンの耳が好きな人、嫌いな人がいますね。これは好みの問題です。無垢材を使った家具の場合も耳つきで製作するか、耳をカットして製作するかに分かれます。

まずは耳つきテーブルをご覧になってください。
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チェリー材で製作した耳つき2枚はぎテーブルです。耳つきの板を2枚接着剤ではぎ合わせています。1枚の板でテーブル天板のサイズにならない場合ははぎ合わせという方法で板を接着して使用します。1枚の板でテーブルになる場合を1枚板テーブルと呼んでいます。無垢材のテーブルを1枚板テーブルと思っている方もいらっしゃいますが、正確には1枚の板のみを天板に使用しているテーブルのことを1枚板テーブルと呼びます。2枚の板をはぎ合わせたら2枚はぎ、3枚の板をはぎ合わせたら3枚はぎと呼んでいます。1枚板テーブルの場合は耳つきで使用する場合がほとんどです。耳をカットして1枚で850mm程度の幅の板はそう多くはありません。大抵は耳つきで850mm程度の大きさの板を使用しています。1枚板テーブルになる板は数が少なく、生長するのに時間を掛かっているので板自体の値段が高く取引されています。そのためテーブルにした場合も高額になってしまいます。

ソリウッドではなるべく価格を抑えた無垢材テーブルを普段使いに使用してもらいたいという思いから、2枚はぎから4枚はぎくらいの耳つきテーブルを中心に製作しています。

上の写真の耳つきテーブルは1つの丸太から製材された2枚の板を使用しています。そのため左右の板の色や木目が揃っていて統一感を出せています。はぎ合わせる板は必ずしも同じ丸太から製材された板ではありませんが、なるべく同じ丸太からとれた板をはぎ合わせるようにしています。同じ丸太から製材された板を共木(ともぎ)と呼んでいます。耳つきテーブル用の板は共木で仕入れる事が多いです。

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こちらも年末に納品したチェリー材の耳つきテーブルです。このテーブル天板は4枚の板をはぎ合わせています。なのでチェリー材の耳つき4枚はぎテーブルと呼んでいます。この天板の場合も同じ丸太から製材された板を使用しています。元々は2枚の板でしたが、乾燥中に真ん中辺りでV字に反ってしまいました。そのままの大きさで平面を出すとかなり薄くなってしまう状況だったので、真ん中でそれぞれを2つにカットして4枚の板にして平面を出してはぎ合わせています。こちらも共木なので色や木目に統一感がでています。

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こちらはチェリー材のストレートカットテーブルです。ストレートカットテーブルの場合ははぎ枚数が5枚から7枚ぐらいになります。はぎ枚数は大きさや樹種によって若干の違いがあります。ソリウッドの場合は極端に幅の狭い板だけをはぎ合わせることはしていません。なので、850mm幅の天板であれば多くても7枚はぎぐらいまでです。ウォールナット材の場合は幅が狭い板が多いので、はぎ枚数が増える傾向にあります。逆にメープル材は幅が広い板が頻繁に手に入るのではぎ枚数は少なめになる傾向があります。ただし、その時の仕入れ状況によりますので、ストレートカットテーブルの場合ははぎ枚数の指定は受けていません。

耳つきテーブルにするか、ストレートカットテーブルにするかは好みの問題で決めてもらって良いです。耳つきだから丈夫とか、ストレートカットの方が長持ちするといった性能面での違いはありません。はぎ枚数を少なめにしたいなら耳つきテーブルの方が可能性があります。耳つきテーブル用の板の方が厚く製材されるのでなるべく天板厚を厚くしたい場合は耳つきテーブルで探すと良いと思います。

より自然な雰囲気を出したい場合は耳つき、都会的な雰囲気を出したい場合はストレートカットといった感じでしょうか。

あなたは耳つき派ですか、それともストレートカット派ですか?

瑞木@相模湖

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