2015.12.03

座面の交換が出来る椅子【No.1390】

椅子をご検討のお客様からはよく「座面の張り替えは可能ですか?」と質問を頂きます。

布や革、ビニールレザーが座面に張ってある椅子はどうしても毎日座っていると、表面がすり減ってきたり、汚れが目立ってきたり、中のウレタンフォームがへたってきたりと消耗してしまいます。そうなってくると、座面の張り替えたいということになります。椅子をデザインする際には必ずこの張り替え需要についても考えておかなければいけません。張り替えというと、表面のファブリックを新しいものへと交換するイメージですが、ソリウッドで扱っている椅子のほとんどが座ごと取り外しができ、新しい座と交換する方式を採用しています。言葉でいうと、張り替えというより付け替えといったほうがしっくりくるかもしれません。

吉祥寺ショールームで展示している宮崎椅子製作所さんのribチェアの座面が、すでに廃盤になってしまっている布地でした。そこで、新しい座は発注し、製作してもらいました。

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こんな感じで、すでにウレタンフォームに布地が張られた状態で届きます。これまでは、グレーの布でしたが、今回は華やかなピンク色の布にしてみました。こちらの布は宮崎椅子製作所さんが用意しているラインナップから選んで頂けるもので、art.10000-19という品番のものです。布の構成としては、綿53%、アクリル28%、ポリエステル14%、ウール5%となっています。生地の表面は凹凸がありますが、綿の割合が多いので触った感じはごわごわしていなく優しい肌触りの布です。こちらのシリーズはこれまで吉祥寺ショールームに展示している椅子に張っていませんでしたが、色もキレイでアクセントになる張り地だと思っていたので、この機会に実物をみて頂こうと思いました。色はピンクのほかに、オレンジ、濃いブルー、グリーンが選べます。

では、どうやって付け替えるのかをみていきます。表からみるとウレタンフォームに布が覆っているだけに見えますが、実は裏に工夫がされています。

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座面の裏側はこんな感じになっています。よくみると、4箇所にナットが埋め込まれています。このナットが付け替えを簡単にしているわけです。以前、テーブルの天板と脚の固定方法を紹介したときも、天板に埋め込んだナットがキーになっていると書きました。ここでも、小さなナットが家具の利便性をぐっとあげています。座面は裏からボルトでとまっています。古い座面のボルトをはずすと、椅子本体だけになります。

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この状態にしてから、新しい座面を裏からボルトで固定すれば付け替え完了です。

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こんな感じの可愛らしいribチェアに変身しました。張り地のサンプルだけをみると、ピンク色の座面は冒険しすぎかもと思ってしまうかもしれませんが、こちらの布はグレートの糸もはいっているので、かなり落ち着いたピンク色です。ですので、出来上がりも派手な感じはなく、どんなインテリアにも溶け込むと思います。

宮崎椅子製作所さんの椅子のほとんどはこのようにナットが埋め込まれて何度も座面が取り外し可能な設計になっています。ソリウッドで扱っているHANDYチェアと座面が木のものしかないboチェアはこのような仕組みになっていないのでご注意ください。

古くなった座面の交換だけでなく、ちょっと気分転換に座面を替えたいといった場合にも対応が可能です。

賢木@吉祥寺

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