2015.10.04

無垢材テーブル 丸か四角か?【No.1330】

ダイニングテーブルを選ぶ際に、カタチに迷うことがあるかと思います。大きくわけると、正方形や長方形にカタチどられた四角いテーブルと円形をした丸テーブルの2つになります。ショールームに立っているとお客様が「四角いほうが機能的だとは思うけど、丸も捨て難いよね」とか「丸いローテーブルにすると、両親やお客さんがきた時便利じゃない!?」といったことをコメントしているのが聞こえてきます。

そこで、今日のブログテーマは「ダイニングテーブル 丸か四角か?」でいきます。

まず無垢材にとってどちらが適しているか、変わりがないのかといった点をみていきます。テーブルに使われる無垢材は比較的堅い広葉樹が多いです。木材はある程度の堅さがあれば、機械加工にも耐えられ様々なカタチに加工することが可能です。丸いテーブルを製作する際は、まず作ろうとする丸の直径を超える四角の天板を作ります。そこから、丸く加工をしていきます。最近ではほとんどの場合、このようなカタチどりは機械加工が主流ですので、丸く整えることも可能です。ということで、無垢材だから、丸テーブルか四角いテーブルのどちらが適しているといったことはないです。丸テーブルのほうが丸くする手間がどうしても掛かるのと、幅方向に板を接ぐ枚数が増えるということで、価格的には丸テーブルのほうが高くなる傾向にあります。

丸テーブルの魅力はなんといってもその可愛らしいプロポーションだと思います。見た目も柔らかく可愛い印象になります。四角いものが多くなりがちなお部屋において、ちょっとしたアクセントにもなり得る存在感があります。また、四角のテーブルに比べ、隣の人の顔を見て話すのが容易になります。コミュニケーションの取り易さでは、丸テーブルに分があります。

一方で、「より広いスペースが必要」、「食事をする際の1人あたりのスペースが狭くなる」といったデメリットもあります。置くスペースについては、椅子をひいて座るのに壁からテーブルの端まで約60cmが必要とされます。椅子を4つ置く場合、全ての方向にこの60cmが必要になってくるので、長方形の部屋に置くと、どこかが狭く感じてしまいます。さらに、角を大きくカットされているのと同じなので、テーブルにモノを置くスペースというのは、同じ人数が掛けるのに適した四角のテーブルに比べると、どうしても少なくなります。

4人掛けを想定すると、四角のテーブルだと長さはW1350〜1500、奥行きは800〜900mm以上が適正になります。一方、丸テーブルの場合は直径1100mmがちょうど良いでしょう。5〜6人が座る場合を考えると、丸テーブルの直径を100mmぐらい大きくしても、椅子を使うことを考えると、脚と脚の間に2脚いれる必要が出てきます。丸テーブルの場合、強度を考えると4本にしたいところです。ですが、4本脚の丸テーブルの場合、天板の大きさを広げても、脚と脚の間の寸法はなかなか広がってきません。そのため、4人以上の人が余裕で座ることが出来るようにするには、サイズ的に非常に厳しく、選択しづらいです。常に4人以上が座るのであれば、長方形の四角いテーブルを選んだほうが良いでしょう。

こうしてみてみると、利便性をとるなら四角のテーブル、デザイン勝負するなら丸テーブルといった感じになりそうです。

最後に納品事例を紹介します。

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こちらは直径1200mmの丸テーブルです。スキップフロアになっているため、一面は壁がありません。こういう抜けのある空間だと丸テーブルのデメリットの一つが消え、圧迫感のないコーディネートになります。

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こちらは、窓に囲まれた丸みをおびた空間に設置した丸テーブルです。こういった空間だと、丸テーブルの良さが全面に出てきます。逆にこのような空間に四角いテーブルをいれようとすると、バランスがとりづらくサイズも決めづらいかなと思います。

賢木@吉祥寺

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