2019.05.05

【No.2600】無垢材テーブル、おすすめの仕上げはオイル

無垢材テーブルとは、本物で交わりのない無垢の板を使ったテーブルを指します。木のテーブルで無垢材ではないテーブルはどういうものかというと、ベニヤなどの合板やMDFといった木材を細かく砕きそれを接着して固めた木質素材をテーブルの大きさにカットして、木材を1mm以下に薄くスライスした突き板を表面に貼ったものが多いです。一概に木のテーブルといってもどういった素材を使っているかで質感や価格も異なってきます。

ソリウッドは創業以来、無垢材にこだわって、無垢材専門の家具工房として数多くの家具を製作してきました。無垢材を使ったテーブルは質感もよく、丈夫なので長年使って頂くことができるのが魅力です。ダイニングテーブルのように家族で毎日囲むものこそ、長い時間をかけて成長し、自然の恵を肌で感じることができるものを使って頂きたいと考えています。

無垢材のテーブルの良さを理解頂いても、いろいろと選択肢がありどうすれば良いのかわからないというコメントを頂くことがあります。ご要望をお聞きしてから製作することが多いので、できればお客様の考えやライフスタイルに合わせて細かいところまで理想に近づけたいという思いが、より多くの選択肢を作ってしまう要因にもなっているのかと思います。このブログでは、そういった方が離脱せずに、ご自身にあったテーブルをご購入できるよう心がけて色々と説明をしています。

今日のブログでは無垢材テーブルにおすすめな仕上げ方法をご紹介します。

無垢材テーブルの場合、オイル仕上げとウレタン塗装(クリアー含む)が主流の仕上げ方法です。ソリウッドでもオーダー製作の場合はこのどちらかを選んで頂いています。ソリウッドでご注文頂く家具の9割以上はオイルです。おすすめは?という問いには、「オイルです」と回答していることが大きく影響をしているかもしれませんが、ここはきっぱりと言い切れるぐらい「オイル」をオススメしています。

手で触れる自然の質感

オイル仕上げは木が本来もつその質感を十分に堪能できる仕上げ方法になります。天然由来の成分を配合した家具用オイルを木部の表面に浸透させて木部を保護する仕上げ方法になります。そのため、手に触れるのはオイルが浸みた木材そのものになります。

テーブルは素手で直接触れることも多い家具です。ずっと触っていたくなるような自然な質感は触るたびに癒される感覚になります。もう一つの塗装方法であるウレタン塗装では、プラスティックの薄い膜をつくって保護する仕上げになります。そのため、実際に触れているのはプラスティックの塗膜ということになります。この点が2つの仕上げで異なる大きな点です。木は丁寧に磨きあげると心地よい質感を得ることができます。オイル仕上げの場合、塗る前にしっかりと磨きをかけないとオイルを塗った後にザラザラになってしまうので、肌触りの良い質感をだすためには、この仕上げが重要になります。

手入れをしながら長く使える

オイル仕上げの家具は自宅で手入れをしながら長く使えることが可能です。また、使い込むうちに新品の状態のときとは違う味がでてきます。オイル仕上げだとメンテナンスが大変でしょ?と思われがちですが、実はそんなことはありません。

1〜2年に1回ぐらいの頻度でご自宅でメンテナンスして頂くのが理想ですが、作業自体はそこまで大変ではありません。オイルをそのまま塗るもしくは、染みや細かい傷が気になる場合は320番の紙やすりで表面を整えてからオイル塗るといったものになります。

メンテナンスをする必要があるという点ではデメリットと捉える必要があるかもしれませんが、ものを長く使う上では無垢材テーブルにかぎらず必要なことかと思います。作業自体はやってしまうと意外と簡単と感じるレベルのものだと思います。ここは反対に、いざとなったら自宅で補修ができると前向きに捉えて頂きたいと思います。

ウレタン塗装の場合は、塗膜部分のプラスティックが経年で劣化し、剥がれてきてしまいます。15年ぐらい使っているとどうしても生じる現象です。ウレタンの劣化に対しては、自宅で補修することが難しく、キレイに直すには工房に持ち帰り、機械で削り、再塗装を施すことになります。

上の写真は、20年ほどご使用頂いたウレタン塗装のテーブル天板です。艶がなくなり、ウレタンが劣化で剥がれてしまっています。再塗装をしてしまえば新品に近い状態になりますが、時間と費用はそのぶんかかってしまいます。

 

安心・安全の健康塗料

ソリウッドで使用するオイルはドイツ・リボス社の家具用オイルになります。こちらのオイルは亜麻仁油を主原料として自然由来の成分を使った家具用のオイルになります。有害とされるホルムアルデヒドは含まず、安心して使って頂けるものになります。ドイツの「幼児玩具向け安全基準」を満たしているので、小さいお子様やペットのいるご家庭でも安心してご使用頂けます。

以上の3点がオイル仕上げをオススメする主な理由です。家具の仕上げは普段気にしていることもあまりないと思いますが、仕上げによって普段のメンテナンスや注意点なども異なってきます。オイルとウレタンのそれぞれの特徴は一長一短で、どちらが優れているというものでもありません。使う側がどういった点を重視するかによって適している仕上げが違ってきます。無垢材テーブルの仕上げを選択する際には、ご自身のライフスタイルと照らしあわせ、どのようにテーブルを使っていきたいかをしっかりと確認されてみるのが良いと思います。

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