2015.08.02

無垢材本棚に関するよくある質問【No.1267】

吉祥寺ショールームやメールで受けるよくある質問についてFAQ方式で紹介するブログエントリーを最近は書いています。これまでは無垢材に関すること、テーブルに関することが中心でしたが、今日は無垢材で製作する本棚や収納についてFAQ方式でまとめてみます。

本棚の注文を考えています。好きなサイズで製作が出来ますか?

→基本的にはご希望のサイズ、仕様で製作します。お見積りをご希望の場合は、全体のサイズ、樹種、大まかな仕様を吉祥寺ショールームのスタッフに伝えて頂くか、メールで見積り依頼をお願いします。約1週間で簡単な図面とお見積りを提示致します。

サイズが大きい場合は、搬入が出来ない恐れが出てきますので、分割して製作し、現地で組み立てるという方法をとります。どう分割するかについては、図面を描く際に提案致します。

壁と床に幅木がありますが、壁にピタリとつけて置くことはできますか?

→まず、幅木の説明をします。幅木とは床と壁が接する部分の壁側いに設ける板状のものです。高さは5〜10cmぐらいで、厚みが5mmから10mm程度のものが多いです。

この幅木があると、本棚を設置しようとすると、幅木の厚み分、壁と本棚の間に隙間ができます。隙間があっても本棚の質にはなんら影響はありません。見た目の問題で壁にピタリとつけたい場合は、本棚の側面にあたる板に切り欠きをして、幅木を避ける方法があります。切り欠きをいれる場合、引っ越しをしたり、本棚を置く場所を移動したりする場合に、新たに設置する場所の幅木も同じような寸法であれば問題ありませんが、場合によっては意味をなさなくなってしまうことがあります。汎用性という意味では、切り欠かないほうが良いといえます。

本棚の棚を可動式にすることが出来ますか?

→出来ます。固定式の棚の場合は、本棚の側板と棚板を直接固定しますが、可動の場合は、側板の内側に調整用の穴をあけ、そこにダボと呼ばれるネジ式のつまみをねじ込みます。このダボが棚を支えます。棚板のほうには、ダボを受けるために、少し掘り込みをいれておきます。

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上の写真が可動棚とダボ穴になります。ダボ穴は30mm間隔で1つの棚に対して5個あけることが多いです。ダボ穴をずらーっとあけることも出来ますが、側板に沢山の穴が見え、見た目的には少し劣ってしまいます。

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こちらは、棚板に施したダボを受ける掘り込みです。

もう1つ、可動棚に関してご理解頂きたい事項があります。それは、ある程度の大きさの本棚を全て可動棚にしてしまうと、全体の強度が弱くなり、将来的に箱型がよれてしまいます。そこで、どこか1つの棚板は固定にするようにします。このあたりについては、見積時やそれ以降で図面を描く際に、一緒に提案致します。

ショールームに置いてある本棚は後ろに板がありませんが、背板をつけることは出来ます。

→出来ます。ただし、基本的には背板をつける場合は、合板を使うことになります。背板に無垢材を使うことも出来ますが、広範囲になると、接ぎ合わせて1枚にした板をつけるという訳にはいきません。そこで、フロリーングのように、実矧ぎと呼ばれる方法を使い、木が伸縮しても遊びによって反り等の悪影響がでないようにします。このように、無垢材を使う場合は手間もかかってきますのでコスト的にもより高くなってしまいます。

背板は主に、本がキレイに納まる、壁や壁紙を傷つけないといった機能を持ちます。ですが、全空間を板で塞がなくても同じような効果がでる方法もあります。それは、棚板の後ろに幅10mm、高さ20mmの板をつける方法です。ソリウッドでは、ストッパーと呼んでいます。

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これがストッパーです。こうすることで、背板に合板を使わず無垢材のみの本棚にすることが出来ます。

本棚の仕上げをオイル仕上げにした場合、お手入れは必要ですか?

→オイル仕上げのダイニングテーブルのように、定期的にオイルを塗ったりするメンテナンスは、本棚の場合は必要ありません。普段は、乾いた雑巾で表面の埃をとるくらいのお掃除で問題ありません。

賢木@吉祥寺

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