2015.05.01

木材乾燥を知っておくと楽しいかも…木材乾燥について書いたブログをまとめてみました。

ブログのネタは書く人によって得意ネタ、不得意ネタというのがあると思います。私は普段、木材乾燥庫の運用をしています。そのため木材乾燥ネタは私の得意ネタになっています。過去にもたくさん木材乾燥をネタにブログエントリーを書いています。あまりメジャーな話題でないために、木材乾燥ネタのブログエントリーは多くの方に読んでもらっている訳ではありません。それでも木材乾燥はソリウッドの肝でもあるので、こうして木材乾燥ネタを書き続けています。今日は、過去の木材乾燥ネタのブログエントリーを取り上げながら木材乾燥の大筋を追ってみたいと思います。

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木材乾燥の基本と樹種による乾燥性格の違いについて

木材乾燥についての基本をまとめたブログエントリーです。木材乾燥の基本は、温度・湿度・風 のコントロールです。温度は高い方が乾燥進度が早くなります。ただ、温度が高いと木材組織を痛める要因にもなります。乾燥庫の種類によって高温乾燥・中温乾燥・低温乾燥に分けられています。ソリウッドが行っている乾燥は中温乾燥と低温乾燥になります。低温乾燥は乾燥終了までの時間は掛かりますが、木材を必要以上に痛めることがありません。

湿度も木材乾燥の重要な要素です。湿度が低い方が乾燥をしやすくなります。しかし、いきなり湿度が低い乾燥庫に入れてしまうと大きな割れが生じる可能性が高くなります。はじめはある程度湿度かある状態にしておいて、段々と湿度を低くしていくのが木材乾燥の理想です。

こんな事をやって木材を乾燥させています。

こちらのエントリーでは木材乾燥を成功させるための小技を紹介しています。割れ防止剤というものが塗られている場合があります。割れを防止するために塗られるもので、基本的には乾燥しにくくしている塗料(薬品)です。未乾燥板を販売する材木屋さんは売れる前に割れが入ることを嫌います。当然ですね、割れが入ってしまえば商品価値が下がってしまいます。そのため、割れが入りやすい板には割れ防止剤を塗ります。乾燥初期までは割れ防止剤の効果はとてもあると思います。でも木材乾燥庫に入れる段階になると、削って落としてしまった方が良いでしょう。やはり乾燥が早く進みます。

その他にも割れの先に穴を開けて割れが拡がらないようにしてみたり、反りを防ぐために荷作りテープで縛るなどの方法を紹介しています。木口から割れがある程度入るのは仕方無いことです。でも、長く入ってしまうと使える大きさが小さくなってしまいます。出来れば木口からの割れは最小限にとどめておきたいんですね。そのために割れの先に少し大きめの穴を開けておきます。そこで割れを止めるためです。この方法でうまくいく場合もあるし、いかない場合もあります。それでもなにもしないで割れるよりは、何か策をほどこして割れが入った方が気持ちが良いものです。

こんなブログエントリーも書いています。

木材乾燥のススメ。-乾燥材を購入するより面白いよ-

材木を購入する場合は、乾燥材か未乾燥材を購入することになります。すぐに家具の製作に取り掛かれる乾燥材はとっても便利です。ソリウッドでもストレートカットテーブルや棚などに使う木材は、材木屋さんから乾燥材を購入しています。でも、未乾燥材を仕入れて自らの手で乾燥させる事で木材をより深く知る事ができます。私も乾燥を通じて、教科書などには書かれているのとは違う性質を発見したりしています。やってみなくては分からない事ってのはどんな事柄でも必ずあります。それを経験することは木材を使う上で必ず役に立つと思います。

木材乾燥に興味を持った方は、今日紹介したブログエントリーを読んでみてください。木材の乾燥については知識がない方がほとんどだと思います。普段は見ることのない木材乾燥について知ることはきっと楽しいと思います。

瑞木@相模湖

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