2015.04.21

私もウォールナットかチェリーかナラで悩みました。

テーブルの樹種で迷う方も大勢いらっしゃると思います。私も先日”木の椅子”を購入するにあたって、樹種をどうするか迷いました。その椅子はブラックウォールナット材・アメリカンチェリー材・ナラ材の3樹種から選択できるようになっています。テーブルと一緒に使用する椅子ではないので、樹種を合わせたり、似たような樹種にするといったことはしなくて良い状況でした。

ウォールナット材は現在一番人気のある広葉樹材です。年々人気が上がっているように感じています。産地はアメリカ。日本に入ってくる量もそれなりにあって、安定供給されている材です。近年、著しく価格が上昇しています。もちろん、円安の影響もありますが、それ以前に現地での価格も上昇しているんです。アメリカ国内の景気が上昇して勢いがでてきた事が一番の要因だそうです。他に代わりになるような材がないのも価格上昇の要因になっているように思います。

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ウォールナット材人気の要因は色です。ブラックウォールナット材独特の濃い茶色が支持されています。ウォールナット材はアメリカやカナダでとれるクルミです。日本やロシア、中国で生えているクルミはここまで濃い色をしていません。不勉強で申し訳ありませんが、なぜ北米のクルミは濃い色をしているのかは知りません。気候や土壌が影響を与えているんですかね?

先日納品したクルミ材の耳つき3枚はきテーブルの写真を見てみましょう。
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国産、ロシア産、中国産のクルミ材はだいたいこんな色をしています。北米のブラックウォールナットに比べるとだいぶ色が薄いですよね。木目の様子などは同じ種だけあって似ています。

実は私が部屋で使っているローテーブルはクルミ材です。使い初めて6年経ちますが、少し艶がでて若干色が濃くなったように感じます。はじめは上の写真のクルミ材のような色をしていましたので、経年で若干色が濃くなりました。でもブラックウォールナットとは全然違う色をしています。

クルミつながりでウォールナット材にすることも検討しましたが、部屋の雰囲気を暗くしたくないと思いウォールナットは外しました。

チェリー材とナラ材では最後の最後まで迷いました。

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チェリー材もウォールナット材と同じく北米が産地です。少し前はウォールナット材よりチェリー材の方が価格が高い時期もありましたが、ここ数年は値が落ち着いています。ウォールナット材は価格が高騰していますが、チェリー材の値はあまり動いていません。

チェリー材の人気の素は、経年による色の変化です。はじめは少しピンクがかった薄いオレンジ色をしています。それが陽や空気に当たることで、段々と濃い茶色に変化していきます。他の樹種も経年で色が変化しますが、チェリーの色変化は他の樹種に比べると格が違います。一番色が変化する樹種だと感じています。時間が経ったチェリー材は艶のあるなんとも言えない色になります。

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ナラ材は日本でも古くから使われている材です。落ち着いた雰囲気をもっています。日本で使われているナラ材はロシア産のナラが多いです。もちろん、国産のナラ材もありますが、流通量はロシア産の方が多いです。現在、ロシアがナラ材の輸出を制限しているため、価格が急騰しています。ロシア産木材の価格急騰の影響を受けて、木材の流通に変化が生まれ始めています。いつにも増して北米産の木材に頼る状況になってきました。

ナラ材は薄い茶褐色で、どんな部屋にも溶け込んでくれそうな雰囲気です。クルミ材に色も似ています。

最終的にはチェリー材を選択しました。一番の理由は、経年による変化を目の当たりにしたいと思った事です。経年でどんな風に色が変わっていくのか、じっくり観察しみたい気持ちが強くなったので、チェリー材にしました。話では聞いているし、実際に色が変わったチェリー材を見ていますが、その流れを自分の目で見てみたくなりました。

そして、艶のある茶色に変化した時に存在感が増して部屋の中心的存在になってくれるように期待しています。(まだ物が来ていませんが…)

と言うわけで、今日のブログエントリーは樹種選びで迷った私の体験をふまえて、ウォールナット材・チェリー材・ナラ材を比較してみました。皆さんの樹種選びの参考になれば嬉しいです。

瑞木@相模湖

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