2015.02.06

1月に仕入れた耳つき板のあれこれ。ウォールナット材の樹皮の内側はワンダーランド。

ほぼ毎月1回、耳つき板の仕入れに行っています。材木市場に行くと、製材された板や丸太が数多く並んでいます。僕が仕入れるのは製材された板がほとんどです。丸太で仕入れるメリットはたくさんありますが、現在の規模では製材された板を仕入れる方がメリットが多いと考えています。

丸太で仕入れる場合と比べて、製材された板で仕入れるメリットは以下の通りです。

○必要な板だけ仕入れる事ができる。

○様々な樹種を少しずつ仕入れる事ができる。

○丸太は中身がどうなっているか想像するしかできないが、製材されていれば目で見ることができる。

ざっとこんな感じのメリットが有ります。

丸太を製材すると端の方は幅が狭い板になります。もちろん幅の狭い板も効率良く使うことも可能ですが、天板にはなかなか使いにくいです。どうしても使いにくい板ができてしまうのが丸太で購入する際のデメリットとも言えるでしょう。

また丸太を製材すると結構な枚数になります。その分も予算も多く必要になります。たくさんの樹種を使いたいときに、それぞれを丸太で仕入れると多くの予算が必要です。製材された板も数枚仕入れるほうが、様々な樹種を仕入れることがしやすくなります。

それでは1月の市で仕入れた板について書いていきます。出品量は結構多くありました。シーズン中らしく新しく製材された板が多数出品されていました。仕入れた板の半数近くはウォールナット材でした。別に狙っていたわけではないのですが、ちょうど良い(大きさ・価格)ウォールナット材が多くあったのでそういう結果になりました。

ウォールナット材に関しては、価格が急上昇しておりなかなか仕入れられない状況が続いていました。そのため、半ば諦ムードだったんですが、意外と高くない価格で仕入れることができたので良かったと思います。
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こんな感じの板を複数仕入れました。幅は550ミリ程度です。2枚をはぎ合わせてテーブル天板にする予定です。1箇所大きめの節がありますが、それ以外はとても綺麗です。ウォールナット材は節が結構あります。このサイズで節無しの板は少ないので、節ありで天板にしていきます。

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これはまた他のウォールナット材です。枝分かれしている部分です。枝分かれの部分は複雑な木目が現れる事が多くあります。”枝分かれには夢がある” 僕が作った言葉ですが、枝分かれしている部分は通常の木目とは異なる面白い表情しています。形が変わっていたり、割れが入りやすかったりと製品にするには難しいのですが、ばっちりとハマった時の破壊力はとてつもないんですね。だから”枝分かれには夢がある”と…

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こちらはトチ材の枝分かれ部分。割れだの入り皮だのいろいろと混じってます。この板は芯に近いので乾燥中にパックリ割れる可能が高いです。そのため幅広く使うのは難しいかもしれませんが、ものにすれば面白いものが出来ると思っています。

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このトチ材は連続する3枚を買いました。これ以外の2枚の方がちょっと大人しいので使いやすいですかね。

今回の仕入れでウォールナット材の次に多く買ったのが、トチ材です。白いトチ材から節やら入り皮やらがたくさん入っているのまでいろいろとあります。トチ材は個体差が大きく、違う丸太から採れた板だと”ほんとに同じトチ材?”と感じてしまうこともあります。

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虫喰いの跡が面白い感じに並んでいる部分もありました。こういうの結構好きです。

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もう一つ、面白い模様を見つけたので紹介します。ウォールナット材の樹皮の内側です。スタンプを押したように黒い輪っかの模様が並んでいます。これ何ですかね?なんでこんな模様が並ぶんですかね?自然って不思議。残念ながらこれは樹皮なんで商品にはできませんが。

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これもウォールナットの樹皮の内側です。木部にこんな模様が出たら楽しいんですけどね。なかなかそう上手くはいきません。でもこういう自然が作り出した不思議な模様を発見するとワクワクします。

瑞木@相模湖

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