2015.01.03

テーブルの樹種選びで迷ったら

無垢材のテーブルを選ぶ際に迷うポイントがいくつかあると思います。接客をしていてもお客様からいろいろな質問を受けます。今日は多くのお客様がまず迷う樹種について参考になるエントリーにしたいと思います。ソリウッドのストレートカットテーブルの樹種は全部で5種。ウォールナット材、チェリー材、メープル材、ナラ材、タモ材です。

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ここ数年不動の人気を誇るウォールナット材です。北米産のクルミになります。人気の理由はなんといってもこの濃い茶褐色の色です。似たような木材がないことも人気が長く続いている理由と言えます。日本やロシア産のクルミも家具によく使われています。しかし、クルミはここまで色が濃くありません。もっと明るい茶褐色になります。ソリウッドでは定番としてクルミ材の扱いはありません。もしかすると2015年にクルミ材のテーブルを製作することがあるかもしれません。現在、クルミ材の板を探しています。

続いてはチェリー材です。
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チェリー材はアメリカ・カナダで取れる木材です。現地で製材・乾燥された板がたくさん日本に入ってきています。丸太もそこそこの数が輸入されてきています。穏やかな木目で淡い赤褐色をしているのが特徴です。削ったばかりのチェリー材は薄いピンク色をしています。空気に触れることで段々と色か濃くなっていきます。お客様のところに届ける時は上の写真のような色合いになってます。薄いオレンジ色と言えるでしょうか。ここからもっと色が濃くなって、最終的には濃い茶色になります。チェリー材を選択される方の大部分は時間が経つにつれ味わい深くなる色に魅了されている方です。

国産のサクラで家具に使われているのはヤマザクラ材です。春のお花見で活躍するソメイヨシノは観賞用の樹木で、木材として使われことはほとんどありません。大きなソメイヨシノは内部が空洞になっていることが多いためです。ヤマザクラは白っぽい花をつけるサクラです。しかし、家具用の板として流通している木材は少なめです。チェリー材同様に経年による色の変化が楽しめます。木目の様子はチェリー材とは少し異なります。ヤマザクラの方が大胆でワイルドな印象があります。

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白っぽい材の代名詞、メープル材です。北米産のカエデ。あのメープルシロップが採れる木です。こちらもカナダ・アメリカから製材・乾燥された板が日本に入ってきています。メープル材は丸太で輸入される量は少ないです。日本で使われているメープル材はほとんどが現地で製材された板だと思います。

メープル材のお薦めポイントは、肌触り。つるつる、すべすべでとても気持ちがよいのです。この心地良い手触りの理由は導管の大きさにあります。広葉樹には導管という管が無数に存在しています。メープル材の導管はとても細いです。ルーペで覗いてもはっきり分からないぐらいの細さです。他の材をルーペで覗くと導管の存在を明確に知ることができます。そして、結構堅い木材です。また重さもあります。ソリウッドで扱う定番5樹種の中では1番堅くて重い材になります。

国産のカエデもテーブルや収納家具に使われています。国産のカエデで家具に使われているのはイタヤカエデです。大きく成長しないカエデが多いなかで、イタヤカエデは大きく成長します。大きく成長してくれるので、ある程度の幅の板が採れます。なので家具に使われています。ただ、流通量が少なくコンスタントに手に入れることは難しいです。ソリウッドでは手に入ったイタヤカエデ材で耳つきのテーブルを製作することが時々あります。

ここまで北米産の3樹種について紹介しました。長くなるので今日はここまでにします。次回はタモ材とナラ材を紹介します。

瑞木@相模湖

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