2014.12.08

機械に入らない大きな板はチェンソーで荒木取りをします。

耳つきテーブルのお問い合わせを頂く事が多くなってきています。このブログでも耳つきテーブルに関連するエントリーをいくつも書いているので、徐々に耳つきテーブルという言葉が浸透してきているかもしれません。

問い合わせを頂いているお客様のご要望に応えられる板をできるだけ提案しているようにしていますが、なかには樹種、サイズ的にご要望に応えられる板が在庫していない場合もあります。耳つき板はストレートカットテーブル用の板のように流通量が多くありません。材木屋さんでも耳つき板を扱っている材木屋さんは決して多くありません。その中でも在庫が豊富にある材木屋さんは数件しかないと思います。メジャーな板の場合は材木屋さんで板が見つかることもあります。しかし、国産の少しマイナーな板は材木屋さんで探してもあまり見つかりません。

そこでソリウッドでは独自に仕入れるルートも併用して耳つき板を仕入れています。材木市場に出向いて、板を仕入れ乾燥させて耳つきテーブルを作っています。

1枚板テーブルや耳つき2枚はぎテーブルを製作するための板は大きくて取り扱いが大変です。大きい板は機械に入らないためにストレートカットテーブルや棚などと荒木取りの方法が異なります。

よく使うのはチェンソーです。チェンソーといえば林業やチェンソーカービングなどに使われることが多いですね。木工にチェンソーというイメージはないですが、大きい板の荒木取りには便利です。

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大きな板は長さと幅をチェンソーでカットしていきます。使っているのはスチールというメーカーのチェンソーです。スチール社はドイツの農林業機械メーカーで、チェンソーでは世界的によく知られているメーカーです。日本でもスチールのチェンソーを愛用している林業家がたくさんいます。ソリウッドにあるのはだいぶ古いチェンソーですが、木取りするぐらいならまだ充分に使えています。

僕も最近チェンソーを使い始めました。はたから見ているとサクサクと簡単に切れている用に見えます。が、実際に使ってみるとなかなかしんどい作業です。まず、チェンソーが重いです。まだ慣れていなく無駄なチカラが入っているのが原因かもしれませんが、とにかく身体にきます。腕や背中の筋肉痛が…

初めはエンジンを掛けるにも時間が掛かりましたが、だんだんと慣れてきました。一通りの取り扱い方法は教えてもらいましたが、分からないこともたくさん出てきます。今はネットで検索するとメンテナンス方法など様々な知識を得ることができます。とても役に立ちます。

チェンソーの刃はソーチェンと呼ばれていますが、本体にあったソーチェンを使わなければいけません。どのタイプのソーチェンが付けられかといった情報も得られることができました。そのおかげで、新しいソーチェンを間違わずに買うことができました。本日、新しいソーチェンを付けて切ってみました。

やっぱり新しい刃物はよく切れます。今までのソーチェンはだいぶ使われていて、研いでももう使えないぐらいに刃がちびてしまってました。よく切れると作業時間も少なくて済みます。チェンソーの刃も研ぐことができます。ヤスリを刃先にあてて研ぎます。よく切れる状態がキープできるようにこまめに研いでいこうと思っています。

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購入したソーチェンの箱の裏には刃に適切な径の丸ヤスリの一覧です。刃の大きさや形で適切な丸ヤスリが変わっていきます。

慣れないチェンソー作業で時間が掛かっていますが、カバ材耳つき2枚はぎテーブル、ウォールナット材耳つき2枚はぎテーブル、クリ材耳つき2枚はぎテーブルの木取りを本日しました。明日もショールームに展示する耳つきテーブルの荒木取りをしていく予定です。

瑞木@相模湖

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