2014.11.20

雨で濡れたウォールナット材ベンチをリフレッシュさせる

以前、ショールームへ上る階段の所に、小さなベンチを置いて、木片やカッティングボードの見本を置いていました。置いていた場所自体は、屋根があり直接雨に濡れる場所ではなかったのですが、雨の跳ね返りや傘について水滴をはらう際にベンチにかかってしまうことも多々あるような場所でした。通常、このような場所に置く家具だと、オイル仕上げという選択肢はほぼないと思います。こちらからもオイルを薦めることはないかなと思っています。

ですが、今回は什器ですのでその辺りは気にせず、オイル仕上げのまま、ずっ〜と置いていました。カッティングボードの在庫がなくなってしまったので、このベンチも室内へと移動になりました。天板の上に関しては、一回オイルを塗り直したのでそんなにひどいことにはなっていませんが、脚の側面などは水が跳ねた後やら傷やらで大変な状況になっていました。

とりあえず、片面でもリフレッシュさせようと思い、オイルの塗り直しを決行しました。

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まずは、ビフォーから。全体的に汚れが目立ちますし、水滴の跡もはっきりわかります。表面を触ってみると、ザラザラしていてオイル仕上げ独特の滑らかな肌触りとはかけ離れてしまっています。

通常のダイニングテーブルでしたら、こんな状況になることはありませんので、そこは誤解しないで頂ければと思います。これはほぼ外に何年も置いてあったものですから、汚れ具合もはんぱありません。

さて、リフレッシュ作業に入りますが、まずはウェスで表面の汚れを拭き取ります。その後、紙ヤスリで表面を磨いていきます。ダイニングテーブルのメンテナンスでしたら、#320番の紙やすりを使って頂くのがベストです。しかし、今回は、表面の状態が悪すぎますので、特別に#120番の荒めの紙やすりからかけました。

その後、#320番の紙やすりで磨いていきます。磨きの途中はこんな感じです。

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水滴の跡がとれ、表情が穏やかになってきたのがわかって頂けると思います。ここまできたら、あとちょっと素地を整えてオイルを塗っていきます。

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オイルはウェスに出し、擦り込むように塗っていきます。オイルを塗ると濡れ色になり艶がでてくるのがわかると思います。全体にまんべんなく塗っていきます。オイルは全部木部に浸透していくわけではないので、表面の余ったオイルを別のウェスで拭き取ってあげます。

リフレッシュ作業の工程はこんな感じです。オイル仕上げの無垢材テーブルのメンテナンスについては、こちらのブログエントリーを参考にしてください。

さあ、オイル塗装の無垢テーブルをメンテナンスしよう!

さて、ベンチの脚はどのくらいリフレッシュ出来たでしょうか?

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水滴の跡は綺麗に消え、艶とスベスベの肌触りが戻ってきました!これぐらいの面積だと作業自体は全部で30分もかからず出来ます。

最後に、オイルを扱う時の注意事項を書きます。オイルが染み込んだ布をそのままにしておくと、空気に触れると熱をもち、大量だと発火する恐れがあります。ですので、使い終わったら布ごと水でジャバジャバに濡らしてください。そのまま、濡れたまま、生ゴミで廃棄をお願いします。

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賢木@吉祥寺

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