2016.03.17

新作! SWINGチェアと価格改定のお知らせ【No.1495】

このブログでもちょいちょい告知はしていましたが、山上木工×高橋三太郎の椅子プロジェクト ISU-WORKSの新作チェアが吉祥寺ショールームにやってきました。少しゆったり座れる１人掛けソファーのような椅子「MAY」チェアの兄弟分といえるゆったりめの椅子です。

その名も「SWING」です。ISU-WORKS初のロッキングチェアになります。ロッキングチェアは、椅子の脚の下にカーブを描いた棒状の板が取り付けられている椅子の総称です。通常の４本の脚が床にしっかりとついている椅子と違い、カーブ状の板の一部の面しか床と接していないため、座りながら体の重心を前後させるとゆらゆらと揺れます。もちろん、脚をつけて座ることも出来るので、自分で心地よく感じる角度で座ることが出来ます。実際、「SWING」チェアに座ってみると、心地よいゆらゆらを味わえます。一応、店においているので寝てはいけないという意識が働きますが、これが家だったら数分後には夢の中にいる自信があります。体をしっかりとあずけても後ろに傾きすぎることはありません。洋室でも使えますが、畳が敷いてある和室でも使うことが出来ます。イメージ的には蒔きストーブの前において、ゆっくり読書なんかをしたくなる椅子です。

ISU-WORKSの中では、前述した通り、既に発売されている「MAY」チェアと目的が近い椅子だと思います。「MAY」チェアは、ゆったり座れるイージーチェアで読書などに最適です。実際、瑞木＠相模湖はプライベートで購入し、読書用の椅子として愛用しています。２つの椅子を座り比べてみると、背のあたり方に違いを感じます。「MAY」チェアは、堅めのウレタンクッションがしっかりと背中全体を受け止めてくれる印象に対して、「SWING」チェアは丸みを帯びた背が優しく包みこんでくれる印象を持ちます。私はどちらも座り心地良く感じるので、優劣はつけ難いです。この辺りは人によって好みがあると思いますので、読書用の椅子やゆったり座れる１人掛けソファーをお探しの方は是非、２つの椅子を座り比べてみてください。現在吉祥寺ショールームではこの２つの椅子を並べて展示していますので、比較はしやすいかと思います。

「SWING」チェアは座り心地やゆらゆら揺れる具合もしっかりと計算されたデザインになっていますが、もう１つデザイン的な特徴があります。それはアーム部分と背の部分の接合方法です。これまでのISU-WORKSさんの椅子では同じようにアーム部分に背の部分がくっついているデザインの椅子が２つありました。「MEG」チェアと「GEN」チェアです。いずれも接合にはジョインターボルトを使っていて後ろから見るとそのボルトが見えていました。今回の「SWING」チェアでは、アームと背を取りはずれるような仕組みになっていますが、ボルトが表に見えないデザインになっています。そのため、後ろから見てもスッキリとした印象になっています。

さて、今日はもう１つ別の話題についても書かせて頂きます。先日のブログで宮崎椅子製作所さんの椅子の価格改定について書きました。原料と価格高騰により現在の価格では無理が生じてきたため、椅子の価格を４月１日受注分から値上げとなります。今回はもう１つの椅子ブランド「ISU-WORKS」さんの椅子についても同じく４月1日受注分より１２〜１７%の程度の幅で価格が上がります。理由につきましては、宮崎椅子製作所さん同様、材料価格の高騰によるものとなります。ここ数年、ナラ材やウォールナット材をはじめとする一部樹種の価格上昇は著しいものがあり、今回の値上げ幅以上に価格が上がっているものもあります。価格が上がることについては心苦しい部分もありますが、これまで通りの質を維持し、椅子の製作を続けて行く上では致し方ないことかと考えます。ご理解頂ければ幸いです。

新価格については、ソリウッドのウェブにアップする準備を進め、順次公開していく予定ですので、詳細についてはそちらをご確認頂きますようお願い致します。

賢木＠吉祥寺

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