2019.04.16

【No.2588】無垢材テーブルができるまで その5

さて、今日のブログも『無垢材テーブルができるまで』の続きになります。

【No.2580】無垢材テーブルができるまで。その1

【No.2582】無垢材テーブルができるまで その2。

【No.2584】無垢材テーフルができるまで その3。

【No.2585】無垢材テーブルができるまで その4。

その4では、荒木取りをした板をしばらく置いておくシーズニングの話をしました。無垢材は削ったり、切ったりすることで今まで取れていた均衡が崩れて、反ったりすることがあります。なので、一度削ってそうした反りを出してからもう一度削ります。削る工程は荒木取りと同じで、手押しカンナ盤と自動カンナ盤を使います。

はぎ合わせをするテーブル天板ははぎ合わせでできた目違いを取るため、ほんの少しだけ仕上がり寸法からは厚くしておきます。

はぎ合わせをする前にどの板をどの方向でどんな風に並べるかを決めます。荒木取り段階でおおよその配列は決めておきますが、最終的にはこの段階で決定します。どう並べるかは製作する人の感性によります。おおよそどんなことを考慮しているかというと

・木目がなるべく自然に見えるように
・節などの欠点がなるべく表側にこないように
・白太が多い樹種は白太が表や木端に出ないように
・全体のバランスを見て、色味や木目の違和感が少なくなるように

こんな感じになります。

はぎ枚数に関してはなるべく少なくなるようにしていますが、幅の広い板と狭い板が混在するよりは、なるべく板の幅が揃っているいる方が違和感が少ないです。なので、極端に幅の広い板や狭い板が入らなければはぎ枚数を少なくできない場合はあえてはぎ枚数を一枚増やすこともあります。

どのようにはぎ合わせるかを決めたら、実際にはぎ合わせをします。テーブルを製作する上ではぎ合わせはとても重要な作業です。はぎ合わせがうまく行っていないと、後々はぎ面が剥がれてしまいます。はぎ面が剥がれないように細心の注意を払ってはぎ合わせをします。

はぎ合わせに使用している接着剤は、水性高分子イソシアネート系と分類される接着剤です。みなさんにもおなじみの黄色いボトルに赤いキャップの「ボンド」は接着力が弱いので、はぎ合わせには向いていません。「ボンド」は商品名で、一般名称は酢酸ビニル樹脂系エマルジョン型と言います。略して”サクビ”です。”サクビ”は手軽に使える接着剤ですが、接着強度が弱いので、ソリウッドではほとんど使用していません。はぎ合わせや組み立てに用いる接着剤は水性高分子イソシアネート系接着剤です。

はぎ合わせや組み立てをする際は接着剤をたっぷりと塗ります。接着剤をケチって使うと接着不良を起こしてしまいます。接着剤を塗った後は圧力をかけてるので、余分な接着剤ははみ出すので。ただし、接着剤の層ができると接着強度は落ちますので、ちょうど良い具合がわかる経験が必要になります。


ストレートカットテーブルは油圧式のはぎ合わせ機で圧をかけます。適量な圧力をかけないと高性能な接着剤の良さを発揮できません。圧力をかけると少しずれるので、長さ方向にも余裕をもたせておきます。

耳つきテーブルの場合は、はぎ合わせ機で圧をかけることができません。耳の形が様々なので、機械だとうまく圧をかけられません。なので、ハタガネという道具を使って締め付けます。


圧が逃げないようにハタガネをかける必要があります。この作業は経験と技術が問われます。うまくハタガネをかけないとしっかりと圧をかけることができません。しっかり圧がかかればはぎ合わせ面に余分な接着剤がはみ出してきます。均等に接着剤がはみ出しているかを確認しながらハタガネを締めていきます。

続く

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