2019.04.09

【No.2585】無垢材テーブルができるまで その4。

木工教室の生徒さんで漆塗りをしている伊藤町子さんの展示会が明日から新宿高島屋で始まります。興味がある方はぜひお立ち寄りください。

ソリウッドの木工教室では漆を塗ることはやっていませんが、伊藤さんは自工房で漆を塗られています。漆は木材塗装方法では保護力も高く良い塗装方法です。ですが、仕上げの難しさや手間がかかる、乾燥させるのに専用の部屋なりブースが必要になったりとコストが高くなります。木がもつ本来の色を楽しめないというのもデメリットの一つかもしれません。

さて、今日のブログも『無垢材テーブルができるまで』の続きになります。

【No.2580】無垢材テーブルができるまで。その1

【No.2582】無垢材テーブルができるまで その2。

【No.2584】無垢材テーフルができるまで その3。

荒木取りで長さと幅をカットしたら、板を削っていきます。板を削るのに使う機械は手押しカンナ盤と自動カンナ盤です。この二つの機械は無垢材家具工房にはなくてはならない存在です。逆にいうとこの二つの機械がない無垢材家具工房はないでしょう。どちらか一方ではなくどちらも必要です。セットで販売されている訳ではないですが…

機械によって削れる幅が違います。幅が広い方が当然良いのですが、その分機械自体の大きさも大きくなり、価格も高くなります。使用する刃の長さも長くなるので、その分コストも掛かります。ソリウッドにある手押しカンナ盤と自動カンナ盤は比較的幅の広いものです。

まず、手押しカンナ盤で基準面を削ります。基準面ができたらガイドに当てて削って一つの角を直角にします。ここまでが手押しカンナ盤の仕事です。

次に自動カンナ盤に板を通します。ここでは厚みを決めます。テーブルを製作する場合は一度削ってから少し寝かせておくのでこの段階では厚みもやや厚めにあげておきます。

板は削ると反る可能性があります。今までかかっていた力が解放されて反ったりする訳です。なので、いきなり仕上げの厚みにはしないで削ってしばらく置いて、反るなら反らせてしまいます。乾燥が済んでいる板なので、 反り幅はそんなに大きくないですが…

少し厚めに削った板はこのように立ててしばらく置いておきます。シーズニングという工程です。板を立てて置いておくというのがキーです。寝かせて置いておくと、片面だけが空気に触れて乾燥します。そうすると思いがけずに反ったりしてしまうので。なるべく両面を同じ環境においておくことが必要です。これはシーズニングを終わった板を同様です。製作途中で保管する場合は必ず立てて、両面が同じ条件になるようにしておきます。

続く

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