2019.03.06

【No.2559】無垢材テーブルの樹種はどう決めればよいの?

ダイニングテーブルは、木のものがいいなと思って調べはじめたけど、デザインだけでなく仕上げや樹種などいろいろと選択肢があることがわかって、どれを選べば良いのかわからないといった悩みを持つ方も多いと思います。

そんな悩みを持つ方に少しでも役に立つ情報を書ければと思い、今日のブログを書きます。無垢材テーブルを選ぶ際に悩みどころとなるのが、樹種、サイズ、仕上げの3点ですが、今日は樹種にスポットを当ててみます。

木の種類は24万種?

世の中には24万を超える樹種があるとされています。これには同じようなものでも産地によって少し特徴が違うので違う名前になっていたりするものも含まれるのですが、想像以上に多いと感じると思います。とはいえ、これは世の中に存在している樹種であり、製材されて家具や内装材に使われているものだけに限定するとここまで多くはないと思います。とはいえ、テーブルを検討し始めて初めて聞いた知ったという木の名前もあるはずです。そういったなかで、長い間使うものを選ばなくてはいけないと思うと慎重になってしまいます。とはいえ、いくつかのポイントをおさえてしまえば、問題ありません。

長く使うことを考えれば広葉樹がおすすめ

無垢材のテーブルの1つのメリットとして、長く使えるという点があります。そこが気に入って無垢材テーブルを検討しているという方もいらしゃるかもしれません。ですが、少し気をつけて頂きたいのが、樹種によって材の堅さが違うという点です。

木は、針葉樹と広葉樹という2つに分類されます。針葉樹はより原始的な構造をしていて組織も単純です。木部全体がスポンジのような構造になっていて、組織全体で水分や養分を運ぶことができるようになっています。ですが、その分、空気も多く含まれていて密度はそれほどでもありません。したがって強度もそこまで高くないといったものになります。針葉樹の代表的なものは、杉、ヒノキ、松など我々の生活でも身近な存在でこれらの名前はよく知られているものです。杉やヒノキは、さまざな製品にも使われていて、匂いなども良いため、花粉をのぞいては肯定的な感じで捉えられているケースが多いです。ですが、材の堅さという面では強くはなく、爪をたてて、押すと簡単に凹みができてしまうほどです。傷がついたところで、材の質には影響ありませんが、長く使うダイニングテーブルだと少し弱いのであまりおすすめしません。

より堅い材がとれるのが、広葉樹です。数としては、広葉樹のほうが圧倒的に多いです。針葉樹から少し進化していて、水分や養分を運ぶ管が独立して存在しています。そのため、木部の組織は密度が高く結果的に表面も硬くなります。一部、桐やバルサ材など例外はありますが、基本的には爪をたてたくらいでは凹みになりません。この程度の堅さがあればダイニングテーブルとしても最適です。

同じ仕上げでも肌触りに違いあり!?

広葉樹の中にも、先ほど述べた導管のあり方によって違いがあります。ナラやタモといった樹種は導管が大きく年輪に沿って規則正しく並んでいます。年輪にそってあるため、製材した際に表面にこの導管が出てくることがあります。そうなると、微妙ではありますが、凹凸があることになり、触った時にもこの凹凸を感じることができます。

ナラ材の小口を望遠レンズで見たものです。丸い穴が導管です。

一方、ウォールナット、チェリー、メープルといった樹種は導管が細く散らばっているので、触った際に凹凸を感じることがありません。ナラやタモと比べると、すべすべに仕上がります。プラスチックの塗膜で保護するウレタン塗装が主流だった20年ぐらいまでは、無垢材テーブルや家具であってもこの違いはありませんでしたが、表面にオイルを浸透させ保護するオイル仕上げの場合は、この導管の構造の違いで肌触りにわずかですが違いがでるようになりました。

 

無垢材テーブルの樹種を選ぶ際、特にオイル仕上げの場合はこの違いも把握しておくと良いと思います。

以上を踏まえると、長く使うことを前提とした場合、広葉樹の中から選ぶこと、構造によって肌触りに違いがあることを念頭にいれて、あとは色や肌触りの好みで選ぶのが良いと思います。

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