2016.05.08

無垢材テーブルの脚を金属製のプレートを介して取り付けている理由【No.1547】

本日は、ゴールデンウィークの最終日であり、母の日でもある日曜でした。東京は天気にも恵まれ5月らしい気持ちの良い気候でした。ソリウッドでは、テーブルメンテナンス講座を実施し、テーブルをご購入頂いたお客様と新たにテーブルをお探しのお客様にご参加頂きました。テーブルメンテナンス講座では、オイル仕上げのテーブルのメンテナンスを実践するところを実際に見て頂きます。オイル仕上げのテーブルは不安だという方、オイル仕上げのほうが良いかなと思っているけど決心がつかない方などにぜひ参加して頂きたいと思っています。

今日のブログでは、脚の付け方についてお客様から質問を受けましたので、テーブル天板に脚をつける方法をまとめた上で、ソリウッドが採用している方式を説明したいと思います。

まず天板と脚をつける際に採用される方法は大きく2つにわけることが出来ます。

天板と脚をほぞ組みで直接結合させる

金具を使って取り付ける

1つ目のほぞ組で結合させるは、いたってシンプルな木工技術を使った方法です。ほぞ組みとは木工の伝統的な結合方法で、接合部分を凹凸に加工し、接着剤で固定します。天板と脚を固定する際には、脚の先に凸、天板の裏側に凹の加工をするのが一般的です。こうすることで、外側から見た際に結合部分はスッキリと見えます。ですが、この方法にはデメリットもあります。ほぞ組みは強度のでる結合方法ですが、長い間でみると、接合部分の木がやせたり、伸縮によって隙間が生じることがでてきます。こうなってしまうと僅かな隙間が、テーブルのがたつきの要因となってしまいます。また、一度組み合わせると、接着することになるので天板と脚を取り外すことは難しくなります。ダイニングテーブルなどの大きなテーブルとなると、天板と脚がついたままだと、搬入や部屋と部屋の移動が困難になります。

こうしたデメリットがあるので、この方法は最近ではあまり使われてはいません。先述したように搬入やご購入後の引っ越しなどを考えると天板と脚を取り外すことができるほうが望ましいと考えられます。そのため、2つ目に挙げた金具を使ってとりつける方法が最近では主流になります。

金具を使った接合方法にもいくつか方法があります。パッと思いつくのは以下3つになります。

脚と脚を幕板で組み、幕板に穴をあけ、その穴にボルトを通して天板と脚を結合させる

脚の先端にネジを取り付け、天板の裏に埋め込んだメスのネジにねじ込んで固定する

脚に金属製のプレートを取りつけ、プレートにあけてある穴を通して、ボルトで固定する

書いてある言葉だけではなかなかすぐにわかって頂けないところもあると思いますが、やはりそれぞれにメリット・デメリットがあります。後は、作り手がどの部分を最重要視しているかなどで選択する方法が異なります。

ソリウッドでは3つめの脚に金属製のプレートをつけて取り付ける方法を採用しています。この方法を採用している大きなポイントはプレートに複数の穴をあけることが出来、最低でも4箇所以上をボルトで固定することができる点です。複数のボルトで固定ができるとボルトが緩み脚ががたつくことが少なくなります。ダイニングテーブルは、家族で食事をとるのがメインですが、そこで書き物をしたり、簡単な作業などをすることも多いと思います。そうなると、やはりガタガタしない強度が求められます。どうしたら、強度を高めることができるかを突き詰めた結果、このプレート方式を採用するに至りました。

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ソリウッドの無垢テーブルの裏側になります。脚についている黒い金属がプレートと呼んでいるものです。脚より大きなプレートにすることで4箇所以上固定することが可能になります。この方法は、天板の裏に掘り込みをしたり、金属製のプレートを用意したりと手間がかかりますが、強度が十分にあり、快適に使えるテーブルを実現するにはなくてはならない工夫だと考えています。

賢木@吉祥寺

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