2019.02.03

【No.2536】ウォールナット材とは・・・

無垢材家具を探していると、「ウォールナット」という言葉に出会うことが多いと思います。ご存知の通り、「ウォールナット」という木の種類のことを指していますが、なじみがなく感じる方もいらっしゃるかと思います。無垢材に使う木材は種類が豊富ですが、「ウォールナット」はその中でもよく使われるメジャーな存在です。世界3大銘木の一つとされ、人気のある樹種です。今日のブログでは、「ウォールナット」について詳しくみていこうと思います。

ウォールナット材のダイニングセットです。明るい床との組み合わせもコントラストがついてシャキっとした感じがでます。

正式名称は「ブラックウォールナット」

家具の世界で「ウォールナット」と呼ばれるものの多くは正式には「ブラックウォールナット」と呼ばれているもので、北米で伐採され輸入されてきているものです。ウォールナットは、日本語に訳すと「くるみ」になりますが、日本で採れるクルミ材とは色味が違います。日本では、サワグルミとかオニグルミとかの種類がありますが、淡い褐色の温かみを感じる材です。ウォールナットはこれらのクルミよりは色がかなり濃く重厚感のある材になります。この濃い色味がウォールナット材の最大の特徴であり、近年のウォールナット人気の最大の要因だと考えています。色が濃いので落ち着いた雰囲気の家具になります。

人気の秘訣は

最近では、無垢材家具の商品であればウォールナット材がラインナップされていないということが少ないぐらい多くの家具が作られています。これはウォールナット材がもつ、加工のしやすさと十分な強度があるという性質から作り手としても扱いやすい材であるということもありますが、やはりお客様から求められているということが大きな要因になっています。ソリウッドでも、テーブルはもちろん国内メーカー3社の椅子を数多く取り扱いしていますが、どの椅子もウォールナット材で製作することが可能です。以前、ウォールナット材を選ばれたお客さまにウォールナットを選んだ理由を尋ねたことがあります。回答しては、「木目がすばらしい」「ショップに展示してあったウォールナットの天板がすべすべしていて肌触りが抜群によかった」という回答が多数でした。ウォールナット材は水分や養分を運ぶ導管が狭く、散らばっているためしっかりと磨けばすべすべの肌触りになります。素地をしっかりと整いその上からオイルを塗ると、しっとりすべすべの肌触りになります。

時が経つと、赤みのある茶色へ

天然素材である無垢材は、空気中の紫外線で色が徐々に変化することがあります。ウォールナット材もこの経年変化がある材です。できた当初は黒紫っぽい色味でかなり黒に近い茶色の印象です。そのままテーブルとして使っていくと、黒い感じはなくなり赤みのあるこげ茶に変化していきます。木材の経年変化というとだんだんと濃くなっていくイメージがあるかと思いますが、ウォールナットはその逆で少し色が抜ける感じがします。数年経ったウォールナット材のほうがより温かみのある雰囲気になります。

価格の高騰で、さらに高級化

近年のウォールナット材の材料費の高騰は、製作する側にとっては頭の痛い現象です。良いものをできるだけお求めやすい価格でお届けしたいと思ってはいますが、ウォールナット材については、価格を据え置きにしてということでは収まらないほど、高騰しています。私がこの仕事を始めた約10年前に15万ほどでお届けできていたテーブルが現在は20万ぐらいになっているという感じです。もともと、高級材として位置付けられていたウォールナット材ですが、さらに高級化が進んでしまっています。

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