2019.02.02

【No.2535】国産広葉樹材を使った『もくロック』がすごい。

先日、WOODコレクション2019(通称:モクコレ)に行ってきました。東京ビッグサイトで開催れた催しです。全国各地の木材関係会社がPR、商談するためのイベントです。全国各地の様々な展示がありましたが、一番心が踊ったのは山形県のメーカーが作る『MOKULOCK』(もくロック)という商品です。すでに市販されていて、ネットショップやギフトショップ、玩具店、雑貨店で販売されているそうです。

私は展示を見て、初めて知りました。この『MOKULOCK』(もくロック)はとにかくすごいんです。

凄いので、その後お昼ご飯を食べているときにネット通販サイトで注文しました。

何が凄いかというと、木材に対してここまで繊細な加工をしていて、仕上がりも綺麗です。こんな細かい加工をして、仕上がりも綺麗なのに値段がべらぼうに高い訳ではない点です。

見た目はレゴ(LEGO)のようです。木材に小さな突起があり、裏は突起部分がピタリと嵌るようになっています。レゴのようにプラスチック製のブロックはよく見かけますが、木材のこうしたブロックは珍しいです。

パッと見ただけでは凄さは伝わらないかもしれません。木で何かを作ったり、加工したりしたことがある人はこの凄さが割ってくれるかもしれません。NC工作機で加工をしているはずですが、刃物の切削による、コゲやズレがほとんどないです。これって実は凄いことなんです。加工するための木材が小さいと固定するのも大変です。ソリウッドにもNC工作機はありますが、とてもこんな細かい加工は出来ません。

もう一つ凄い点は、国産広葉樹材を使っている点です。国産広葉樹材でしかも山形県産の木材を使用しているのです。残念ながら国産広葉樹材の多くはチップになっています。家具材に使えない小径木などを『MOKULOCK』に使っているのです。使用しているのはサクラ、ホオノキ、カエデ、カバ、シデ、ケヤキの6樹種だそうです。これらの樹種のブロックがランダムにパッケージされています。無着色、無塗装で使われています。木がもつ、色、木目の様子を十分に堪能することが出来ます。

無塗装なので、汚れなどは付きやすいです。ブロックとして使い込めば手垢で黒くなっていくと思います。そうなるのを汚いと見るか、味と見るかはその人の感性ですね。家具用のオイルや荏胡麻油などの食用オイル(乾くもの)を塗れば、もっと見栄えが良くなると思います。

国産広葉樹の多くはチップになっていると聞きます。モクロックに使われている木材もチップにするのには勿体無いと思うような木が使われています。モクロックを製作しているのは山形県にあるパソコンの組み立てなどをしている会社です。金属加工技術を使ってこのモクロックの開発に成功したそうです。「子どもたちが自然の魅力を感じられるおもちゃを作りたい」という思いが詰まっています。私は開発者の思いと一緒に技術大国日本と呼ばれていた時代の技術者の矜持も詰まっている製品だなと感じました。

 

インターネット通販サイトでも購入できますので、お子様へのプレゼントにぜひ検討してみてください。ブロック自体は小さいので3歳以下のお子様だと誤って飲み込んでしまう恐れもあるので対象年齢は3歳以上となっています。

注)ソリウッドでは『MOKULOCK』の販売を行なっていません。

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