2019.01.10

【No.2515】オイル仕上げの良いところ

ソリウッドの無垢材テーブルのほとんどはオイル仕上げです。オイル仕上げとは、天板となる木材の素地を整えた後で、家具用のオイルを表面に浸透させて天板を保護する仕上げ方法です。液体に近いシャバシャバのオイルですので、木部に染み込んでいきます。オイル仕上げの他にウレタン塗装という仕上げの方法がありますが、こちらは薄いプラスチックの膜を作って木材を保護する仕上げです。普段はあまり意識されることはないと思いますが、仕上げによって使用感や普段のお手入れなどが変わってくるので、無垢材のテーブルを購入されるときはしっかりと確認することをおススメします。

さて、オイル仕上げで使うオイルというのはどういったものかをまず説明します。家具用のオイルは色々なものが販売されています。多くの家具屋は市販されている家具用オイルを使っていると思います。ソリウッドもそうです。現在は、ドイツのリボス社がつくっているオイルを主に使っています。こちらのオイルの原材料は、主に亜麻仁油で、それといくつかの自然素材を混ぜて作られています。リボス社のほかにも同様のオイルを製作している会社がドイツにはいくつかあり、オスモ社、アウロ社といったところもよく使われています。メーカーによって成分などが違うため、匂いや塗った際の感覚は違いますが、効用やメンテナンス方法にはほとんど違いがありません。

では今日のブログの本題である「オイル仕上げの良いところ」をいくつか紹介します。

有害な化学物質が使われていない

先ほども少し触れましたが、家具用のオイルの多くは、有害な化学物質が入っていません。シンナー系の溶剤も使っていないので、鼻にツンとくる嫌な匂いもありません。天然由来の成分のみで作られているので、誤って小さなお子様が口にしても問題がありません。ダイニングテーブルは食事をするところであるので、小さいお子様がいるご家庭でも安心して使えるというメリットがあります。

自然な質感

オイル仕上げのテーブルの最大の魅力は自然な質感です。これは言われてみないとわからないことかもしれませんが、オイルで仕上げた家具の触り心地はしっとりとしていて、ついついスリスリとしてみたくなります。これは、しっかりと磨かれた木材を触っているからです。ウレタン塗装の場合は、実際に触っているのはプラスチックの膜で、木材ではありません。ここに大きな違いがあります。せっかく無垢材のテーブルを検討しているのであれば、その魅力が最大限に活かされる仕上げ方法で使って頂きたいなと思っております。

自宅でのメンテナンスが可能

オイル仕上げのテーブルは毎日使っていると、水拭きをしたり、人の手で触れられていると表面のオイルが少しづつ抜けてきます。また、水で濡れたコップをおいてそのまま放置するとコップの跡がついてしまうことがあります。オイルが抜けると、肌さわりがカサカサした感じになってくるので、1〜2年に一回程度、オイルを塗って頂くメンテナンスをシテ頂くことを推奨しています。その際に、汚れやシミが気になるところを紙ヤスリ(#320)で磨き、汚れやシミを落としてからオイルを塗ると、汚れやシミもとれキレイになります。手間はかかりますが、ご自身で手入れができて、リフレッシュすることができるというのは、かえってメリットだと思っています。ウレタン塗装では日頃のメンテナンスは必要ありませんが、10年、15年と使い続けていると、ウレタン部分が劣化し、剥がれてきてしまいます。見た目も悪くなりますが、そのまま使っていると水分などと結合してベタベタになってしまうこともあります。こうなると、ご自宅で補修することは難しく、工房に天板を運んで機械で削って再塗装しなければなりません。その際には、時間と費用もそれなりにかかります。オイル仕上げの場合は、テーブルを外に持ち出さなくてもある程度キレイにさせることができます。

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