2018.12.26

【No.2505】大掃除のついでにダイニングテーブルのメンテナンスを

オイル仕上げの無垢テーブルは自分でメンテナンスができるという点がメリットでもあると考えています。たしかに、水などに対する強度はウレタン塗装に比べると劣りますが、少し汚れや染みが気になったらご自宅でメンテナンスできるという点はウレタン塗装ではできないことです。

ですが、オイル仕上げの家具を使ってはいるがメンテナンスを実際やったことない方は多いでしょう。私の実家に置いてあるナラ材無垢テーブルはメンテナンスをした気配がないまま長年使われています。オイルが抜けてシミもつき放題になっています。無垢テーブルを販売している人がいる家でさえその状態ですから、なんとなくそういう家も多いだろうと感じています。ただ、オイルが抜けてシミだらけになって使いふるされた様子がいい雰囲気を醸し出しているのも事実です。それ故、放置されてしまうのかもしれません。

ただ、メンテナンスをするのはさほど難しい作業ではなく、効果は絶大なので染みだらけになる前に一度リフレッシュさせると良いかと思います。一度、やってしまえば大体の作業時間や難易度も把握できるかと思います。私自身も家で使っている4人掛けサイズのテーブルのメンテナンスを何度かやったことがありますが、所要時間は1時間かからない程度です。この時期は大掃除の計画を立てている方も多いと思いますが、その流れでテーブルのメンテナンスをしてみることをオススメします。この時期をオススメする理由は、空気が乾いているので梅雨の時期よりはメンテナンスに向いている、帰省や旅行など出かける機会が多いので家のダイニングテーブルを使わないことが多いなどが挙げられます。

では、実際のメンテナンスの流れをみていきます。用意するモノについては、一昨日のブログ

【No.2502】テーブルメンテナンスに必要なモノ

をご参照ください。もし、見た目で目立つ汚れや染みなどがない場合は、紙やすりを使わずそのまま上からオイルを塗ってしまう方法もあります。それであれば、細かい木屑もでませんので後の掃除が楽です。オイルが塗られれば表面の保護機能は十分になります。消したい染みや汚れがある、肌さわりが悪くなっている時は、オイルを塗る前に#320の紙やすりで表面を磨きます。この時に木目にそってやすりをかけるようにしてください。#320であれば大きな傷になることはありませんが、紙やすりをかける際の基本になりますので、頭に入れておいたほうが良いでしょう。

オイルを塗る際は、天板の表面と側面だけを塗れば十分です。裏や脚は基本的にはオイルを塗る必要はありません。では、オイルを塗る作業を順に説明します。

1.オイルを満遍なく塗る

オイルは布につけて、満遍なく塗ります。慣れてきたらテーブル天板に直接オイルを滴らして伸ばす方法でも構いませんが、あまりたくさんの量を塗る必要はありませんので、量には気をつけてください。オイルは塗る前にしっかりと振っておいてください。ここでのポイントはあまり時間をかけずに素早く塗ることです。オイルを塗る際は、冷房や暖房をなるべく切り、乾燥が急激に進まないようにしておいてください。

2.塗り残しがないかをチェックする

オイルを塗ると、天板が濡れた感じになるので色が変わります。テーブル全体の色が変わったことを確認します。

3.天板に残ったオイルを拭き取る

天板に塗り残しがないように塗ったら、オイルがついていない乾いた布で、乾拭きをします。これは浸透せずに表面に残ったオイルを取り除いてあげるイメージです。この作業をしないと、なかなか乾かなかったり、仕上がりにムラができる原因になりますので、しっかりと拭き取ってください。綺麗な仕上げにするためには一番重要な作業になります。

4.乾かす

乾拭きをしっかりしたら、あとは乾くのを待つのみです。だいたい、半日ぐらいは触らず、ものを置かないようにしてください。ですので、夜寝る前にオイルを塗って、朝からは普通に使って頂く感じが良いと思います。

※注意事項

オイルが染み込んだ布と拭き取った布は、水でジャバジャバに濡らしてから廃棄してください。

そのまま丸めて置いておくと熱を持ち、発火する恐れがあるので注意してください。 使ったらすぐに濡らして処理してください。

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