2015.01.02

2014年に仕入れた板で”早くテーブル天板にしてみたい”板ベスト3

明けましておめでとうございます。瑞木@相模湖の今年最初のブログエントリーとなります。なにを書くか迷いましたが、少し2014年を振り返ることにしました。ぼくが主に担当しているのは、耳つきテーブル用の板を仕入れることです。2014年も材木市場に通って、仕入れを行ってきました。月一回行われる材木市場に8回行きました。一度に仕入れる量はそれほど多くありません。1.5トンのトラック一杯分です。平均すると一度の市で買うのは20枚ほどになります。その中で瑞木@吉祥寺が気になっているお気に入りの板を紹介します。

それでは今年仕入れた耳つき板で気になる板の第一位を発表します。

ジャジャン!!!!

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チェリーの板です。幅は500ミリ程度。1枚でテーブルになる幅ではないので、2枚はぎテーブルにしようと考えています。チェリーの耳つき板は2014年も買える板は買うつもりで臨んだので結構な枚数を仕入れました。その中で1番気になるのがこの板です。小さめの節が1つありますが、そんなのは気にならないほど木目がイイ感じです。

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ギラギラしたような木目が全面に出ています。チェリー材には時々このような木が出ます。でも全面にしかもちょうど良い具合に出ている板は珍しいかもしれません。杢が全面にでて派手な天板になると思いますが、とても綺麗になるはずです。仕上げるのがとても楽しみな板です。

チェリー材は北米産の木材です。経年による色の変化を楽しめる木材です。ソリウッドではウォールナット材に続く2番目に人気のある材です。チェリーは1枚板になる幅のある板が少ないので、2枚はぎテーブルの天板を探すのがいいと思います。1枚板テーブルのチェリー材も探せば見つかるかも知れませんが、とても高価で実用品のレベルを超えてしまうでしょう。

続いて気になる板の第2位は。

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カエデの板です。幅は600ミリぐらいです。きめの細かい木目が特徴的なカエデの板です。カエデは乾燥が難しい板で有名です。とにかく反りや捻れが大きくでる可能性が高いです。そのため材木屋さんや家具工房にとってはちょっと厄介な木材でもあります。しかし、反りや捻れをとってしまえば問題なく使うことができます。幅の広いカエデの板は反りや捻れが多くですぎてそのままの幅では使えなくなってしまう場合もあります。大きくでた反りや捻れを取り除いてしまうとかなり薄くなってしまう場合は真ん中で半分に割って使った方が厚く使えるようになります。

このカエデの板の気に入っている点は木目の細かさです。

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これは入り皮部分です。カエデは入り皮が入りやすい樹種になります。入り皮は樹皮を巻き込んで成長している部分の事を指します。この写真ではちょっと分かりにくいですが、木目が詰まっていて繊細なカエデらしさが充分に楽しめる板です。

第3位はこちら。

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ケヤキの600ミリ幅ぐらいの板です。ケヤキは日本を代表する広葉樹です。1枚板でテーブルになる幅の板も数多くあります。が、あえて2枚はぎでテーブルになるサイズの板を選んでみました。ケヤキはここ最近人気が低迷している材種です。理由でよく挙げられるのは、”和風になりすぎる”という事です。しかし作りようによっては、現代風のリビングにも合うテーブルになると思っています。この板ならそんなテーブルを作ることができるのではないかと思って仕入れたケヤキ材なのです。

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結構目が詰まっていて綺麗な木目をしています。目が詰まっていると木目がしまって見えます。逆に成長が早く、目が粗いと大雑把な雰囲気になります。

これらの板は、現在天然乾燥中です。もう少し天然乾燥をしてから人工乾燥庫に入れてしっかりと乾かせます。その後、テーブル天板にしていきます。

以上が、2014年に仕入れた耳つき板で瑞木@相模湖が気になる(早くテーブル天板にしてみたい)板の紹介でした。

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