2018.01.31

肘掛けのない椅子【No.2180】

木の椅子はそのデザインで大きく二つに分かれます。それは肘掛けがあるかないかです。肘掛けの部分はアームとも呼ばれ、座った際に肘もしく肘より前の腕を置くことができる手すり状の部位があるかないかということです。これはデザイン状の違いも大きいですが、それ以上に機能面でも違いが大きく、実際の使い勝手にも大きく関わることですので、木の椅子を検討する際はこの肘掛けがあるかないかもしっかりと検討する方が良いでしょう。肘掛があるメリットとしては、

・座った際に、楽な姿勢をとることができる

・立ち上がる際に肘掛けに手をかけると立ち上がりやすい

といった点が挙げられます。なんといっても1番目の座り心地が良いということが肘掛けのある椅子の存在意義のような気がします。実際に肘掛けのある椅子に腰掛けるとリッラクス感が高く、座った姿勢も楽です。中には肘掛があることを絶対的な条件にされている方もいらっしゃいます。一方、肘掛けがあることでのデメリットというものも当然あります。

・テーブルの高さや幕板の有る無しの条件によって、テーブル天板の下に納まらない

・横幅がある椅子が多いので、その分テーブルの脚と脚の距離がより必要になる

・椅子の上であぐらがかけない

といった点がデメリットとして挙げられますが、ほとんどのものは椅子単体としてということではなく、テーブルとの組み合わせを考えた際に起こるデメリットということになります。例えば、W1350のテーブルだと椅子を納めることができる脚と脚の間は1160mmとか1180mmといった具合にあります。肘掛けのある椅子として人気の高いpepeアームチェアの場合、横幅が1脚530mmあります。2脚並べる場合、幅だけで1060mmとなります。普段の生活で人が座る場合、当然ある程度の余白が必要になりますので、この場合、置けることは置けるけど、余白が少なく毎回の食事の時に横並びで人が座るのにはきついといった感じがあります。そのため、W1350程度のテーブルですと、横幅520mmを超える肘掛けのある椅子を2脚並べて使うことはあまりオススメしません。

これは個人的な考えですが、食事をするだけのダイニングチェアとするのであれば、肘掛けはなくても全く問題なく、むしろ収納面での制限が出てくるので肘掛けのない椅子を考える方が良いのではと思っています。それは食事をする30分程度であれば肘掛けのあるなしはあまり関係ないと思うからです。確かにあれば楽ですが、短時間であればなくてもさほど影響はないでしょう。実際、私も普段の生活では肘掛けのない椅子を使っています。リラッックスしたいときはソファーが別にあるのでそちらに移動しています。肘掛けのない椅子は食事と家で仕事をする際に使っていますが、不便と感じたことはほとんどありません。肘掛けのない椅子を選んだ理由としては、テーブルサイズがW1350なのでゆったりめに使いたいので、幅がコンパクトなものが良いと思ったからです。

ソリウッドでは肘掛けのない椅子もある椅子も扱っていますが、どちらも一定の評価を得ていてご注文も頂いています。今日は肘掛けのない椅子でここ最近、ご注文や問い合わせが続いた椅子を紹介します。

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宮崎椅子製作所のHakuチェアです。見た目はとってもシンプルですが、繊細な感じもしつつ、座ってみると意外とゆったりと座れる椅子です。座面はやや硬めで好みは別れるところですが、沈み込むような座面が苦手な方には、程よく感じていただけるのではと思っています。

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宮崎椅子製作所の椅子の特徴として、選べる樹種とファブリックが豊富といった点がありますが、このHakuチェアについてもそれはいえます。ウォールナットやチェリーといったメジャー素材からケヤキなど椅子の樹種としては珍しいものもあります。

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上の画像の座面ファブリックはHolly 1 plainというシリーズの布です。楕円状のドット柄になっていて、多少の凹凸もありオシャレな雰囲気があり人気の布地になります。

賢木@吉祥寺

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