2017.09.25

大胆な木目が楽しめるのがクリ材の特徴。【No.2052】

まずはこちらをご覧ください。

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先日納品したクリ材の耳つき2枚はぎテーブルです。吉祥寺ショップに展示してあったクリ材の板を天板にして製作した耳つきテーブルになります。同じ丸太の隣り合った板を使用したブックマッチ天板です。ブックマッチ天板は同じ丸太の隣り合った板同士でしかできないはぎ合わせ方です。本を開いた時のように2枚をはぎ合わせています。なので木目がほぼ左右対称になります。ブックマッチ天板はブックマッチでしか味わえない面白さがあります。特に激しい木目をしている板のブックマッチ天板は良い表情になるので好きです。このクリ材のブックマッチ天板も面白い表情をしたテーブル天板になったと思います。

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こちらが仕上げる前の段階の板。この後に2枚の板をはぎ合わせてから表面を仕上げて塗装をします。そうして出来上がったのが先ほどの天板です。

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節の周りの木目がとても綺麗です。節は欠点とみなされているすが、大きい節の周りは木目がギュッとなって綺麗に出ます。見た目のアクセントになりますので、必ずしも節は欠点とは言えないと思います。ただし、大きな節の真ん中部分は割れが入ってしまいますので、埋めたりする作業が生じます。ソリウッドでは合成樹脂を流し込んで節の割れを埋めます。

クリ材は伸びやかな木目がハッキリと現れます。色は少し黄色がかった褐色をしています。重さはそれほどありません。見た目は堅そうですが、実はそんなに堅くなく広葉樹材としては柔らかい方です。

先日のブログで紹介した岐阜県飛騨市産のクリ材を使用した耳つき3枚はぎテーブルは成約済みになってしまいました。でも、近いうちに現品販売をするクリ材耳つき5枚はぎテーブルを紹介できると思います。こちらのクリ材は産地は明確ではありませんが、国産のクリだと思われます。

ソリウッドで取り扱っている椅子メーカーではクリ材の椅子を製作している所はありません。なので、クリ材のテーブルには他の樹種の椅子を合わせるのが現実的です。候補の最有力はナラ材です。ナラ材は木目がハッキリとでるタイプの木材で色も薄い茶褐色です。色はクリ材ほど黄色っぽくはありません。でも全体の雰囲気は似ていますので、クリ材テーブルと合わせてもそれほど違和感はないと思います。実際に今回納品したクリ材耳つきテーブルにはナラ材の椅子を組み合わせて納品しています。

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こちらはナラ材のAwaza LDチェアです。薄いグレーのファブリックが可愛らしい感じです。Awazaチェアは腰に優しいをデザインコンセプトに開発された椅子になります。広い座面と広い背でしっかりと身体を支えてくれます。座面の中のウレタンフォームも厚めで長時間座ってもお尻が痛くなりにくくなっています。

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同じナラ材のAwaza LDチェアですが、こちらはネイビーのファブリック版。ファブリックの色が変わるだけで印象も結構変わります。グレーのLDチェアは可愛らしい印象もありますが、ネイビーの方はカチッとした印象ですね。

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こちらはISU-WORKSのナラ材MAGチェアです。ファブリックは黒いレザーです。MAGチェアはハーフタイプの肘掛けが付いているコンパクトダイニングチェアです。コンパクトに設計されているので小さめのテーブルに合わせても邪魔になりにくいです。

耳つきテーブル用の板を仕入れに行っている材木市場ではクリ材の板もそこそこ並んでいます。幅広い板は少なくなってきましたが、そこそこの幅のクリ材はまだ手に入りやすいです。なるべく2枚はぎテーブルになるサイズの板を仕入れるようにしていますが、もう少しはぎ枚数が少ないテーブル用のクリ材も少し仕入れています。これからもクリ材は仕入れて耳つきテーブルを製作していこうと思います。

瑞木@相模湖

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