2017.01.04

オイル仕上げのテーブルの輪染みを予防する方法【No.1788】

無垢材家具で採用される仕上げの方法として代表的なものはオイル仕上げとウレタン塗装です。オイル仕上げは、植物性の油を主原料に天然素材を調合した家具用オイルを使うことが多いです。日本で製作されている家具でもオイルはドイツ製のものを使っているところが多いです。ソリウッドでもドイツのリボス社というメーカーのオイルを主に使っています。ドイツのメーカーのオイルの多くは、主原料が亜麻仁油のものが多いです。家具には、亜麻仁油の他に、蜜織を主原料にした蜜蝋ワックスやクルミからとれる油を使ったクルミ油などが使われることがあります。これらのものを基本的には同様の特徴とメリットでメリットがあると考えます。

オイル仕上げの家具の最大の特徴は自然な質感が得られるということがあります。オイル仕上げとよく比較に挙げられレルウレタン塗装は、薄いプラスチック性の塗膜で木材表面をコーティングする塗装方法です。そのため、ウレタン塗装の場合、実際に手で触れている部分というのは、木材ではなくプラスチックということになります。一方、オイル仕上げの場合は、シャバシャバの液体状態のオイルを木部の表面に浸透させて保護するやり方です。そのため、木の自然な質感を感じることが可能になります。

ただし、良いことばかりではありません。オイル仕上げには、水に対して強くないというデメリットもあります。普段は、乾拭きか固く絞ったふきんで表面のほこりなどをとるようにします。水を大量にかけてしまうと、表面のオイルが抜けてしまい肌触りがスベスベからガサガサもしくはカサカサといった感じになります。また、底が濡れた状態のコップや皿等をしばらくおいておくと、その跡が染みになって残ってしまうことがあります。これを輪染みと呼んでいますが、オイル仕上げのテーブルの場合、どうしてもこのような染みがついてしまうことがあります。輪染みや食べこぼしなどで出来た跡は一度紙ヤスリでやすり、その上からオイルを塗ると染みが消えます。ですので、キレイにしょうとすればご自宅でキレイにすることができるのもオイル仕上げの特徴です。

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ではありますが、せっかくのテーブルなので出来れば、染みなどをつけたくはないと思います。そこで、今日はなるべく輪染みをつかなくするような策について書いてみようと思います。

お食事の時にランチョンマットやコースターを敷く

コップやお皿のカタチの染みを作らない一番の方法はテーブルに直接置かないことです。真っ先に思いつくのは、テーブルクロスをかけてしまうことですが、せっかくの無垢材のテーブルなのに木目が見えなくなってしまうのは残念です。また、ビニールのクロスを天板に密着させるのは木にとってもあまりよろしくない環境になります。木材は表と裏のどちらかがなんらかの影響で乾いたり湿ったりすると木材が反ってしまう原因になります。ですので、どちらかの面に空気を通さないものが密着しているのは、問題になるということになります。

ですので、テーブルクロスではなく、ランチョンマットやコースターのようにピンポイントで、食器などの下に敷くのが効果的だと思います。これだと、テーブル全体の木目を隠すこともありませんし、食事以外の際には片付けることも比較的容易です。

皿やコップを置く際に、裏側をサッと拭く

輪染みがついてしまうのは、食器の裏側が濡れていることが主な原因です。食器の裏側が濡れてしまっているのはいくつか理由が考えられますが、無垢材テーブルの上に置く際にサッと拭く習慣をつけておくと、輪染みはつきにくくなります。この方法は、染みをつけたくないという意識が高い人であれば、簡単に出来ることではありますが、お子様を含め家族全員に徹底することは難しいかもしれません。

ちなみに私は、使い始めた当初はランチョンマットやコースターを使っていましたが、いざとなれば紙ヤスリをかけてリフレッシュさせればいいのだからと、ランチョンマットを使うことを今はしていません。グラタンなど容器が熱いものを置くときは、鍋敷きを使います。また、底が濡れているものを置く際は、サッと拭くようにしています。

賢木@吉祥寺

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