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家具屋で働く双子のブログ
2017年も引き続き耳つきテーブルの製作に力を注ぎます。【No.1787】
箱根駅伝が終わってしまいました。なんだかんだいって観てしまいます。テレビで観られない時はラジオやTwitterなどのツールを使って状況を追ってしまいます。私の周りには箱根駅伝マニアの方が何名かいるのでそうした人に比べると関心度は低いですが、一般的な人の中では関心が高いと思います。ここ数年は青山学院大学の強さが目立っています。箱根駅伝以外の試合でも結果を出しているので実力は際立っているのでしょう。当然他のチームもマネできる所は真似たりしてチーム作りをしているはずですが… 少し調べてみると、体幹を鍛えるトレーニングをたくさん積んでいるようですね。これは昔から言われていることなので各チーム当然やっていることだとは思うんですが、なにか青山学院大学チームだけが掴んだ秘訣があるのでしょう。
2016年は耳つきテーブルの製作と販売に力を入れて取り組みました。結果として耳つきテーブルの販売台数を増やすことができました。2017年はこれをさらに推し進めていこうと思います。まずは耳つき板の確保ですね。板がないと何も始まりません。ソリウッドでは未乾燥の板を仕入れて工房にある乾燥庫で乾かして使用することをしています。もちろんこれはこのまま続けていきますが、2017年は乾燥した板の仕入れも進めていこうと思います。乾燥した板を仕入れるメリットはなんと言っても即効性です。すぐに使用できるというのはとっても大事です。未乾燥材の板は乾燥し終えるためには半年から1年は掛かります。なのでどうしても製作するのが先になってしまいます。さらに樹種や板の素性によって乾燥し終えるまでの期間がバラバラです。予定通りに乾燥が進まないことがよくあります。よって計画的に製作することが難しくなってしまいます。
乾燥した材が仕入れられていれば乾燥が予定通りに進まなかった時に補充するのが楽になります。そうした策を講じてコンスタントに耳つきテーブル用の板を吉祥寺ショールームに展示するようにします。
未乾燥状態で仕入れた板は桟積みという方法で積み重ねて外に置いておきます。そのまま板を重ねて置いておくと風通しが悪く、板の表面からカビが生えてしまいます。カビは表面だけに生える場合が多いですが、中には中の方まで残ってしまうカビもあります。そうしないために板と板の間に木の棒(桟)を入れて、板と板が直接触れないようにして空気の通り道を作ります。空気の通り道があれば、板の乾燥も早く進んでいきます。
桟積みの状態で半年から1年間くらい置いておくと徐々に水分が抜けていきます。板の乾燥具合をみるのは含水率という指標を使います。含水率は板がどのくらい水分を含んでいるかを示しています。含水率を計測するためには木材水分計という道具を使うのが簡単です。私が使っている水分計はスイッチを入れて板に測定部を当てると瞬時に含水率が表示されます。
これが使用している木材水分計です。乾燥したかどうかの判断基準は含水率10%です。15%以下になっていれば乾燥していると言えますが、室内空間で使用する家具材用の板の場合はもう少し乾燥させておいた方が安全です。最近の住宅は気密性が高くなっているので、室内が乾燥しています。昔の家はそれほど気密性が高くなかったので室内も今ほど乾燥していなかったようです。含水率が10%以下になっていれば、現在の住宅環境で使用しても大きな問題が起きることはないと考えています。
木材の乾燥はなかなか人間の思い通りにはいかず、歯がゆい思いをすることが多く有ります。それでも木材を知る観点からみるとこれほど木が分かる作業もないんですね。だから、これからも未乾燥材を仕入れて乾燥させる行程は続けていきます。
瑞木@相模湖
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