2014.08.19

仕入れた板の中から期待感抜群の杢ありチェリー板を紹介します。

材木市場で購入してきた板を整理しました。なかなか手が付けられずにいたのですが、少し涼しい今のうちがチャンスと思って、サイズ測定や写真撮影をしました。といっても夏まっただ中なので、外で仕事をしているとかなり体力を消耗しますね。なるべく日に当たらないように長袖・帽子で首にタオルというスタイルでやりました。日焼け対策すると体力の消耗具合がだいぶマシになるような気がします。

さて、今日は整理していた板の中で最も気になった板を紹介します。

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チェリー材の耳つき板です。なにやらモヤモヤとした模様が見えますよね。これが杢と言われるやつです。杢は、通常とは違った模様の事を指します。柄の様子でそれぞれに名前が付いています。玉杢、縮み杢、鳥眼杢などがあります。

チェリー材やカバ材には、このような杢が出る事があります。虎柄のように見えるので虎杢とも呼ばれるようです。僕はメラメラ燃える炎のようにも見えるからメラメラ杢と呼んでいます。波杢と呼ぶ事もあるそうです。杢はいろいろな呼び名があって人によって違った呼び名があったりしますね。

材木市場でこの板を見つけた時は、どうせ高くなるから予算内では収まらずに購入する事は無理だろうと思っていました。しかし、実際のセリが始まると全然高くないし、競い合う人もおらずあっさりと手にする事ができました。確かに1つ小さな節があります。が、さほど気になる大きさの節ではありません。なにか見落としている欠点があるかも知れないとじっくり見てみましたが、欠点らしい欠点は見つかりませんでした。

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ちゃんと隣合う板もあります。この2枚を接げば幅850ミリぐらいにはなります。カタチもほぼ長方形でテーブルにしたときに使いにくいという事もありません。未だにあっさり仕入れる事ができたのが不思議です。セリ市の場合は時々こういう事が起きます。たまたまライバルになる方が来ていなかったなどの外的要因があるからです。この時もよく競り合う事になる材木屋さんが居なかったような覚えがあります。

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寄ってみるとこんな感じです。まだ仕上げていないのでハッキリした模様は出ていませんが、波打っているようなギラギラした様子を感じることができると思います。ほぼ全面に渡ってこのような模様が入っています。

仕上げるとどんな感じになるかを見てみましょう。先日完成したカバ材のデスクで似たような杢がでた天板がありました。それがこちら。
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こちらはカバ材ですか、似たような模様が出ています。上のチェリー材もこのような模様が出ます。杢が出る板は耳の部分を見るとなんとなく杢の存在が分かります。丸太の状態でも樹皮の下の状態をみると、杢が出そうな丸太が分かります。このカバ材の耳はこんな感じです。
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ボコボコしたコブのようなものがあります。このようなコブがあると杢が入っているかもしれない目安になります。時々このようなコブがあってもたいした杢が入っていない時もあるので注意が必要ではありますが…

でも、チェリー材に関しては耳にこのようなコブがありません。今回紹介した板も耳の部分を見てもボコボコした様子がありません。チェリーは杢が出来ている場合でも樹皮の下の形状変化はあまりないようです。

まだ製材されたばかりで乾燥していないので、これからじっくり乾燥させていきます。かなり面白そうな木目の天板になる予感がするので、乾燥で失敗しないように慎重に乾燥させます。あせらずじっくり見守るのが乾燥をうまくやるコツでもあります。ソリウッドではここ1年ぐらいでチェリー材の耳つき板を多く仕入れてきました。まだ使用できる板は多くありませんが、乾燥が終わればチェリー材の耳つきテーブルをガンガン製作していこうと思っています。その中でもこの板はかなり期待できる板だと思います。

瑞木@相模湖

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