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家具屋で働く双子のブログ
新生活にむけた家具探し3 ー無垢材と突き板ー
この春から東京でひとり暮らしをすることになったM君。以前から是非とも手に入れたいテーブルがあったのです。そんなM君のお話第3段です。
第1話、第2話をよんでいない方はそちらを先に読んでください。
さあ、ネットでデザインが気にいったウォールナット材テーブルを実際に見にいったM君。そのローテーブルをみた途端、ちょっとイメージしたものとは質感が違う気がしました。
M君は、声に出さなかったものの、目の前にあるウォールナットのローテーブルは先輩であるYさんの家にあったローテーブルに比べ、見劣りする部分があると感じていました。それが何なのかM君にはわかりませんが、見た目と肌触りが違うことは明らかでした。
普段、家具やインテリアにはさして興味がなかったM君は、こういったとき、どうすれば良いかわかりませんでした。店員さんに聞くにも、何をどう聞いていいかわかりません。目の前にあるローテーブルには、確かにウォールナット材ローテーブルと書いてあります。店員さんにウォールナットのローテーブルはどこにありますか?と尋ねてもここに連れて来られるだろうし、意味がないのではと思いました。途方に暮れたM君は、今日のところは潔くローテーブル探しを中断して、テーブル以外の必要な家電をチェックすることにしました。
家電量販店を周り、必要な家具の購入に目処がたった頃にはすでに、夕食を食べる時間でした。牛丼屋さんでささっと夕飯を済ましたM君は、Yさんにテーブルについて電話で聞いてみようとカフェでお茶をすることにしました。
M君「もしもし、Yさん、いま大丈夫ですか?」
Yさん「おお、M。久しぶりじゃん!」
M君「おひさしぶりです。突然ですみませんが、今度東京でひとり暮らしすることになりまして」
Yさん「おっ、やったじゃん!お前、ずっと東京で仕事したいって言ってたもんな。」
M君「そうなんです。っで、これまた突然なんですが、先輩の家にローテーブルがあったじゃないですか!?先輩がウォールナットのだって言ってテーブルです。」
Yさん「おお、そう、ウォールナットだぜ。お前、ああいうの探してるの?」
M君「そうなんです。ネットで調べて、これがいいかなと思ったやつがあったんで、店に直接見にいったんですが、なんか先輩とこにあったのと少し雰囲気が違うというか・・・それで、先輩はあのテーブルどこで手にいれたのかと思って・・・」
Yさん「なるほどね、お前が見たのって突き板とか化粧合板とか書いていなかったか?」
M君「突き板・・・なんですか?それ?なんて書いてあったかはわからないです・・・」
Yさん「そうか、まずは無垢と突き板の違いは教えたほうがいいかもな。木製に見えるテーブルも実は、2つあるんだ。木そのものとベニヤやMDFっていう木の繊維を集めた素材に薄い木の板を貼ってあるものがあるんだ。その薄い木の板が突き板と呼ばれているんだ。」
M君「えっ、そうなんですか!?木に見えるようにしたものがあるんですか?」
Yさん「そう。俺が持ったいるのは木そのものやつ。一般的には無垢といわれるものだ」
M君「Yさんのは1枚板ってことですか?」
Yさん「いや、1枚板ではないんだ。何枚かの無垢板を合わせているんだ」
M君「へぇ〜、そうなんですか・・・よくわからないですが・・・」
Yさん「まあ、細かいことは知らなくても大丈夫だ。さっきお前がいった雰囲気の違いってのがおそらく無垢か突き板かの違いだ。無垢のほうが本物の木だから質感がいいんだ。」
M君「へえ〜、そんな違いがあるんですね。俺が見たのは突き板のだったのかな・・・」
Yさん「おそらく、そうだ。」
M君「その無垢ってやつだと、先輩の持っているテーブルみたいにかっこいいんですね。ちょっとネットで調べてみます。」
Yさん「ああ、無垢のウォールナット材のテーブルで調べてみなよ。それでもいろんな家具屋のページが出てくるから、その中から気にいったところに見積りを依頼してみなよ。無垢のテーブルを扱っている家具屋の多くはオーダーで作ってくれるぜ。ちょうど良いサイズで相談してみな。」
M君「Yさんのもオーダーなんですか?」
Yさん「まあね。」
M君「オーダーだと高そうですね・・・」
Yさん「値段はそこそこすると思うぞ。でも、長く使えるのも無垢材のテーブルの良いところだ。そうだ、重要なことを忘れてた!見積を依頼する時には、オイル仕上げっていうのも付け加えたほうがいいぞ。」
M君「オイル仕上げ!?なんですか、それ?」
Yさん「う〜ん、説明するのはちょっと面倒くさいな。それは無垢材を扱っている家具屋に聞け!デメリットも含めてちゃんと説明してくれるぞ。」
M君「わかりました。ウォールナットの無垢材とオイル仕上げですね。調べてみます!先輩、いろいろとありがとうございます。また、わからなくなったら電話してもいいですか?」
Yさん「おお、いつでもいいぞ!それからいい忘れたことがあったが、俺も4月からは東京だ。また、会えるかもな」
M君「えっ、そうなんですか!!それは楽しみです。じゃあ、次は僕んちで会いましょうよ。新しいテーブルでおもてなししますよ。」
Yさん「おお、いいね。ちょっと先になるかも知れんがな・・・じゃあ、また」
M君「えっ、すぐに来てくださいよ!また、連絡します。今日はありがとうございました。失礼します。」
Yさんとの電話を終えたM君は、なんだか嬉しい気分でした。東京での新生活はちょっと心配でしたが、Yさんと一緒なら楽しいだろうなと。
M君「あっ、忘れないうちにメモしておかなきゃ!無垢材とオイル仕上げだったな」
続く
賢木@吉祥寺
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