2013.11.21

汚れた木製カッティングボードをキレイにする方法

ソリウッドの吉祥寺ショールームは2階にあります。そこにあがる1階の階段入口にカッティングボードを見本として展示しています。ここは、庇があるので直接雨に濡れることはありませんが、大雨の時には、濡れることもあり、雨による水滴の染みや細かい傷が目立つようになってきました。こんな感じに。

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この写真じゃ少しわかりにくので、アップの写真も載せておきます。

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写真ではわかりにくいですが、染みがかなりついています。さらに表面には汚れもついて、出来た当初の輝き(つや)もなくなっています。このカッティングボードは、商品の見本でもあるのであまり汚い状態で放っておくわけにもいきません。そこで、今日はこのカッティングボードをきれいに蘇らせようと思います。

このカッティングボードは通常の家具用オイルを塗った上から撥水性の高いオイルを重ねて塗っています。ですが、基本的にはオイル仕上げのテーブルのメンテナンスとほぼ同じになります。

まずは、汚れと染み、細かい傷を紙やすりで落としていきます。今回は320番の紙ヤスリを使用しています。汚れがひどい場合は、はじめに#240番手ぐらいでやすると良いでしょう。蛇足ですが、紙やすりは番手の数字が少ないほうがやすりの表面が荒くなります。荒くなればなるほど、削る力が強くなります。逆に数字が大きくなるほど削るというよりは磨くに近くなります。そして、異なる番手を複数使う場合は、数字が少ない方から使います。240番を使う際は、それだけでは紙やすりの跡が残ってしまうことがあるので、必ず320番で磨いてください。

また、紙やすりを使う場合、手で直接やすりをかけることもできますが、ムラが出やすいので、平らな木片などに紙やすりをくっつけて使用することをオススメします。ソリウッドの工房では裏に初めから糊がついている紙やすりを使っていますが、そうでない場合は両面テープなどで固定するとよいでしょう。今日はショールームにあった木片に紙やすりを貼りつけて使用しました。

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紙やすりをかけると、カッティングボードの表面の艶がなくなり白っぽくなります。ある程度やすりをかけたら、一度布で木屑を拭き取ってください。この後、オイルを塗りますが、そのときに木屑が残っていると、平らに仕上がらないことがあるので注意してください。

木屑を取り払ったら、表面の染みや細かい傷が残っていないかを確認してください。まだ残っている部分がある場合は、手で重点的に磨いてみてください。

表面が綺麗になったらオイルを塗っていきます。今回は、家具用のオイルを使います。カッティングボードの場合は、ご家庭にある植物性の食用油で代用しても構いません。この時に使う油ですが、あれば荏胡麻油やレモンオイル、くるみ油などを乾きが早いものを使ってください。オリーブオイルでも構いませんが、沢山塗るとベタベタしてしまうので少なめにしてください。このあたりのことは、改めてブログ記事にしようと思います。

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オイルを塗ると、塗った部分は色が変わってきます。オイル自体はクリアなものですが、濡れ色になります。全体的にオイルが塗れたら、オイルがついていない布で拭き取るようにします。

オイルを塗った直後の写真です。

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雨でついた水滴の跡もなくなり、つやも出ました。今回は表しかキレイにしてしていないので作業時間は30分もかかっていませんが、見違えるほどキレイになりました。


後は立てかけるようにして乾燥させます。一晩もおけばべたつく感じはなくなります。

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これも余談ですが、ソリウッドのカッティングボードは裏面の一部が斜めにカットされています。これは持ち上げるのが楽になるようにデザインされたものですが、壁に立て掛けた際の安定感も抜群です。

木のカッティングボードは、水洗いすることも多く、どうしてもオイルが抜けてきてしまいます。ですが、ちょっと手入れするだけで、格段にキレイになります。木のカッティングボードをお持ちの方はぜひチャレンジしてみてください。自分でメンテナンスした道具は愛着がさらにわきます。

賢木@吉祥寺

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