2018.09.01

耳つきテーブル用の板は木材市場で仕入れることが多いです。【No.2393】

8月も終わってしまいました。8月が終わると夏が終わる、なんとなく寂しい気持ちになります。朝晩はだいぶ涼しくなってきました。ソリウッドの工房がある相模湖地域は日中はまだ暑いですが、朝と夜は涼しくなって時には寒くも感じます。虫たちの鳴き声やトンボがたくさん飛んでいたりと秋の景色になってきました。

夏が過ぎると木の伐採がスタートします。基本的に木を切る時期は秋から冬です。春から夏にかけては木が成長する時期で水分をたくさん含んでいます。その時期に伐採すると木材利用の点からはよくないとされています。なので、木の成長が落ち着いている秋から冬にかけて伐採するのが一般的です。もちろん、いろいろな都合で木材利用を考えない場合は春から夏にかけて伐採することもあります。でも、木材として利用することを考えている伐採の場合は秋から冬にかけて行います。

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なので、木材市場はこれから先の季節になるといわゆる”新物”と呼ばれる丸太が並ぶことになります。丸太はなるべく早く製材した方が良いです。丸太のままでも乾燥は進んでいくので割れが入り安くなります。特に樹皮がついていた部分に割れが入りやすいので、なるべく早く製材した方がそうした割れは防げることになります。

木材の仕入先はいくつかあります。耳つきテーブルで使用する板に関しては木材市場で仕入れることが多いです。木材市場には丸太や製材された板が数多く並んでいます。土場と呼ばれる場所に丸太や板が並びます。学校の校庭のような場所を想像してもらえばイメージ的に分かりやすいと思います。木材市場ではセリや入札が行われます。セリなのか入札なのかはその市場によって違います。私が仕入れに行っている木材市場ではセリ形式で取引が行われています。なので、価格が分かりやすいですし、無駄に高いお金を払うこともないです。

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木材市場に並んでいる板は基本的には未乾燥です。中には乾燥済みの板も並んでいますが、その場合は乾燥済みと記載されています。何も書かれていない場合は未乾燥の板になります。多くの板は製材されたばかりの板です。製材されたばかりの板は綺麗です。表面が汚れていないので木目が見やすくなっています。逆に乾燥が進んだ板は表面にシミがついたり汚れがついたりして木目が見えづらくなっています。市場に並んでいる未乾燥の板は割れが少なくとても綺麗に見えます。でも乾燥が進むにつれて割れたりするので注意が必要です。

木材市場では多種多様な板が出品されています。その中から自分たちに必要な板を探し出してセリに参加しています。メインのターゲットは2枚はぎでテーブルになる板です。テーブルの幅は850mmを標準に考えます。なので1枚の板が400~450mmくらいになります。2枚はぎにする場合は片側の耳をカットしますのでそれを考慮に入れて450~600mmくらいの幅の板を選択します。板は基本的に幅が広くなればなるほど値段が高くなります。1枚の板でテーブルになる幅の板はとても高額になります。幅が600mmを超えてくると2枚はぎにした時に無駄になる部分が多いので、だいたい600mmくらいまでの板を選ぶようにしています。

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