2018.04.18

Hakuチェア:個人的レビュー【No.2257】

ソリウッドの吉祥寺ショップでは、国内生産されている3つのブランドの椅子を扱っています。ソリウッドは家具工房ではありますが、椅子については現状ではほとんど製作はしていません。その理由は、工房のキャパシティと設備の問題が一番で、椅子を効率良く生産できる体制にはなっていないということです。反対に得意としているのは、耳つきテーブルをはじめとするダイニングテーブルです。ダイニングテーブルをご検討される方は、椅子も一緒に検討しているケースも大きく、ショップの展示には椅子も必要不可欠です。そのため、ソリウッドのテーブルと合わせても違和感のない椅子をセレクトして扱っています。おかげさまで椅子の種類も増え、椅子のみのご注文を頂くこともあります。

椅子をご検討されている方からよくどの椅子がオススメですか?と聞かれます。椅子の座り心地は人それぞれ感じるところが違います。また、椅子に腰掛ける目的も様々です。従って、万人が座り心地が良く感じ、どんなシチュエーションにも対応できるという椅子はないといっても間違えではないと思います。そこで、オススメするのは、たくさんの椅子に座ってみることです。そうすることで徐々に自分の好みが見えてくるはずです。また、好きな見た目と好きな座り心地が実は違うということもわかってきます。こうなると、さらに迷ってしまいますが、そんな状況でベストと思える椅子に出会うのが椅子選びの楽しみでもあるかもしれません。というものの、ある程度この椅子はこういう椅子だということは説明すべきとおもっています。そこで、このブログでは個人的レビューとして、取り扱っている椅子の中からひとつをピックアップしてブログエントリーにしています。今日は、宮崎椅子製作所のHakuチェアを取り上げます。

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シンプルでスリムなフォルム

このHakuチェアを一言でいうと、シンプルということです。一見すると椅子として目立った特徴がないように見えるほどシンプルで落ち着いた印象になります。木の椅子というと無骨な印象のものを数多くありますが、このHakuチェアは、使う部材を極限まで削り、スリムなフォルムに仕上がっています。見た目はスリムではありますが、座ってみるとしっかりと体を預けることができると実感できます。体を支える上で重要となってくるのが背の部分です。背の部分は細い部材のものは、場合によっては背中へのあたりがきつく感じることがあります。その点このHakuチェアは背中があたる背の部分が比較的広めになっているので、あたりがきついとは感じにくいでしょう。また、全体的に直線の部材で構成されている中でカーブを描いた背がデザイン的にもアクセントになっています。後ろからみると、柔らかい印象になります。

座は固め

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椅子の座り心地は先述した背の部分と座面の硬さで、印象が変わってくると思っています。座面の硬さは本当にいろいろあります。座るとやや沈みこむような柔らかさのものもありますし、板座のように硬いものもあります。Hakuチェアの座面は、布もしくは革張り仕様になっています。このタイプは中にウレタン素材のクッションが入っていることが多いです。ただ、Hakuチェアの座面にはクッション性はあまり感じません。そのため、座面の硬さはかなり硬め部類に入ると思います。椅子に座っている時間が長く、お尻への負担をできる限り少なくしたいといった場合は、他の椅子のほうが適しているかと思います。ただ、基本的には食事をする時間だけ座ることが多く、座面のクッション性は気にしないということであれば、座面の硬さはそこまで問題にならないと思います。

シンプルでもしっかりと座れる椅子、デザイン的にはそこまで主張のないものがお好みでしたら、ぜひHakuチェアも体験して頂きたいと思います。ソリウッドの吉祥寺ショップで展示されているのは、ウォールナット材で座面では宮崎椅子製作所の椅子でも比較的人気のファブリックであるHoLLY 1 Plainシリーズの張り地がついています。

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