2018.06.28

LENチェア:個人的レビュー【No.2328】

ソリウッドの相模湖工房では現在はほとんど椅子の製作は行っていません。もともと得意とする耳つきテーブルなどの無垢材テーブルや本棚などの棚類を日々製作しています。椅子については、設備的な面と工房のキャパシティの問題で、効率よく椅子を製作できる体制が整っていません。最近の木の椅子の製作では、いかに効率よく生産できるかがキーポイントになっているように感じます。ある程度量産できる体制を整える必要があり、そのために効率性が求められます。ソリウッドでは、他のメーカーで製作している椅子を吉祥寺ショップで取り扱っています。取り扱いしているブランドは「宮崎椅子製作所」「ISU-WORKS(山上木工)」「AWAZA(いのうえアソシエイツ)」の3つになりますが、これらのブランドは上述した椅子を製作する体制が整っています。キーワードとしては、優れた機械の導入と職人の組み上げる技術です。部材の加工は効率よく工作機械を使うことが多いです。また、機械を導入することにより、椅子のデザインも洗練されたものにチャレンジができます。

 

椅子の購入を検討される方からは、おすすめの椅子はどれですか?と聞かれることが少なくありませんが、この質問に対する回答はやや難しいです。というのも、椅子の座り心地については、人それぞれ感じることが違うので、なんとも言えない部分があります。ですので、自分にとって心地良い椅子というものが、他人もそう感じることは意外と少ないということがあります。結局のところ、座り心地で決めるのであればご自身で座ってみる以外に方法はないのかもしれません。とはいうものの、それぞれの椅子の特徴についてはきちんと説明しておくべき点だと思いますので、このブログではいくつかの椅子の個人的レビューを書いてきました。今日は、ISU-WORKSの「LENチェア」を取り上げていきます。

 

ゆったりと座れるハーフアームのダイニングチェア

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LENチェアを一言で表すのであれば、こういう言い方になると思います。LENチェアはISU-WORKSのNシリーズにラインナップされている椅子で、Nシリーズは、コンパクトデザインのGシリーズに比べると、ゆったりサイズで、食事をするときだけでなく新聞や本を読んだり、長時間の団欒にも使える椅子だらけです。椅子の肘掛けについては好みがあると思いますが、基本的にはあると便利だと思います。肘掛けがあるとなんだか座り心地もよく感じることがあります。その一方で、幕板などが天板下についているテーブルだと天板下に収めたようとした時に肘掛けが邪魔で中にしまえないといったことも出てきます。このLENチェアはアームが半分くらいしか前に出ていないので、例え幕板のあるテーブルでもそこまで椅子が出っ張らないメリットがあります。また、出入りする際にも肘掛けが前脚まであるものに比べると、楽に出入りすることが可能です。

 

座面はやや硬め

LENチェアの座面はやや硬めといったところです。沈みこむような感覚はあまりなく、同じISU-WORKSのGシリーズや同じNシリーズRINチェアなどに比べると硬めです。座面の感覚の受け取り方は人それぞれですが、個人的には沈み込む感じは好みではないので、これぐらいのものがちょうどよく感じます。

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吉祥寺ショップにはチェリー材のLENチェアが展示してあります。この椅子は自由にお座りいただくことができますので、気になる方はぜひ一度試しに座ってみてください。展示のLENチェアはNCという布のマスタード色の座面がついています。チェリー材はオレンジがかった茶褐色になります。テーブルもチェリー材で色もなるべく揃えたいということであれ座面の張り地は赤系、オレンジ系統がよいと思います。個人的には黄色系との組み合わせがしっかりくると考えています。吉祥寺のショップに展示されているLENチェアをみて、チェリー材×黄色系の布を選ぶかたも少なくありません。

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