2017.09.15

高い技術力によって作られているISU-WORKSの椅子をぜひ知ってください。【No.2042】

北海道の津別町にある山上木工さんはISU-WORKSの椅子を作っている木工所です。山上木工さんはNC工作機をはじめとする木工機械をたくさん持っていることでも知られています。北海道ではここにしかない機械や道内でも数少ない機械が導入されています。社長が機械大好きだそうで、さらに息子さんも機械メーカーに勤めていた経歴があります。木工は職人さんが手道具を使ってイメージがあるかと思いますが、現代木工では機械加工が欠かせません。特に無垢材家具の場合はすでに高いというイメージがついてしまっています。なんとかして価格を抑えて皆さんに提供しようとなると機械を積極的に使用して製作時間を減らし、製作コストを下げることが必要になります。海外の工場で製作された家具も日本国内でたくさん売られています。やはり人件費の安い海外の工場で製作されたものの方が価格は抑えられます。でも、無垢材家具は輸送の点でなかなか海外製作は難しいです。特にテーブル天板などは気候の違う場所で作って、日本に送られてくると反りなどの不都合が出てきます。輸送手段もコンテナに入れて船でということになるとコンテナ内の環境も大きな影響を与えます。やはり日本で使用する無垢材家具は国内で製作されたものが良いと思います。

さて、山上木工さんはNC工作機を使った木材加工を得意としています。他の木工所では出来ないと断られた作業が周り巡ってくることも多いようです。こうした加工技術を活かして立ち上げた椅子ブランドがISU-WORKSです。北海道札幌市の木工家・高橋三太郎さんとタッグを組んでいます。高橋三太郎さんは自ら加工もする木工家さんですが、リーズナブルな価格で椅子を提供するためにはNC工作機を用いた加工が必要と考えてます。ISU-WORKSにはデザインと加工指導という形で携わっています。三太郎さんが住む札幌市と山上木工がある津別町は同じ北海道ではありますが、車で片道5時間くらい掛かります。それでも幾度となく山上木工さんを訪れて商品開発をしているのがISU-WORKSの椅子です。

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そんなISU-WORKSブランドの最新作がこちらのYACチェアです。座面が丸いラウンドチェアです。可愛らしい姿をしています。パッと見ると何の変哲も無い椅子に見えるかもしれませんが、結構難しいことにチャレンジしています。今までのラウンドチェアは脚が交差していてその上に座面がのっている形が多かったです。でもこのYACチェアは座面枠に脚が固定されています。丸い枠にこのような脚をつけるための加工をするのはとても大変です。座面と脚の結合部なので当然強度が求められます。正確な加工が必至なところです。こうした正確な加工が必要な部分に山上木工さんが得意とするNC工作機での加工が使われています。おそらくNC工作機を巧みに操る技術力がないこうした加工は出来ないでしょう。

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肘掛けと背の部分の接合も複雑でなかなか難しい加工です。こうした部分もきっちりと美しくおさまるようにできるのもNC工作機を扱う技術力が必要になります。YACチェアには山上木工さんが持っている技術力が高いということを証明する要素がたくさんあります。そしてデザイン担当の高橋三太郎さんもその技術力が活かせるようなデザインをしていると思います。

ソリウッドではISU-WORKSの全モデルを取り扱っています。YACチェア以外にもたくさんの椅子があります。その全てが高い技術力によって丁寧に組み立てられています。ぜひそうした出来の良さを実際に目にして頂きたいと思っています。もちろん展示中の椅子は全て実際に座わることが出来ますので、ぜひ座ってみてくださいね。

瑞木@相模湖

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