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家具屋で働く双子のブログ
今回の仕入れではサクラ系の板を補充することができました。【No.1889】
予告していた通りに耳つきテーブル用の板の仕入れに行ってきました。お天気が多少心配でしたが、当日は晴れていて問題なかったです。雨の日のセリはとても疲れるので晴れて良かったです。4月になると朝もそれほど寒くなくて良いです。冬は寒い上にセリが始まる7時はまだ少し暗かったりします。夏は夏で大変ですが…
今回の仕入れはまずまずだったと思います。ヤマザクラ、カバ、チェリー、クルミの耳つき2枚はぎか3枚はぎテーブル天板が製作できそうな板を仕入れることが出来ました。
特に仕入れることが出来て良かったのはヤマザクラ材です。ヤマザクラ材は国産のサクラ材で、北米産のチェリー材と似ていますがヤマザクラ独特の良さを持っています。チェリー材に比べるとヤマザクラ材の方が木目がワイルドです。性質もワイルドで、乾燥中に割れが入ったり捻れたりする割合が多いです。すでに気温が高い日があるので、割れは結構入る予感がします。今回の仕入れで10枚ほどの木目が似たヤマザクラ材を手に入れることができたので、大きく割れた板があったとしても耳つきテーブル天板が何セットか製作できると思います。2枚しか仕入れられないと1枚が大きく割れるとセットで耳つきテーブル天板にできない場合があります。なので保険の意味合いもこめてなるべく多く同じセットの板を仕入れておきたいです。特に乾燥過程に難がある樹種は。
ヤマザクラは捻れて成長する木が多いです。素直に真っ直ぐ上に伸びていくような木ではないようです。土場に並んでいるヤマザクラの丸太をチェックしても捻れながら成長している木が多いです。なので、耳が真っ直ぐの板というのが少ないんですね。写真のヤマザクラ材はヤマザクラにしては耳のラインが真っ直ぐな方だと思います。テーブルにした時にやはり耳のラインが真っ直ぐに近い方が使い勝手はよくなります。あまり変形している板で製作するテーブルは売りにくいのが現状です。そういった意味でも今回のヤマザクラ材はまずまずです。
乾燥中に木口からバリバリ割れてくると思いますが、中の方まで割れが入らないことを願うばかりです。ヤマザクラの幅が広めの板はそんなに流通量が多くないのでコンスタントに耳つきテーブル天板を製作することはできません。久しぶりに仕入れて乾燥させたヤマザクラ材の耳つき3枚はぎテーブル天板用の板が現在吉祥寺ショールームに展示してあります。
このテーブル天板に使用した板も木口から結構割れが入っていました。そのため、割れを取り除くと長さは1500mm程度になりました。捻れもあったため厚みも35mm程度と若干薄めになっています。でもヤマザクラの色やワイルドな木目は存分に堪能できるテーブル天板に仕上がると思います。
こちらはカバ材です。同じ丸太から製材された3枚の板を仕入れました。色も濃いめで木目にも多少の変化があるカバですね。カバ材は乾燥も早く、それほど難がある訳ではありません。そのため、この3枚だけを仕入れる事にしました。芯を挟んで裏側にあたる板も出品されていましたが、そちらは価格的に断念しました。吉祥寺ショールームに展示してあったカバ材の板も成約済みになって、何セットかあったのもいつのまにか1セットを残すのみになりました。そういう経緯もあって今回またカバ材を補充できたのは嬉しいですね。
クルミの耳つき板も仕入れることができたのはラッキーでした。幅は最大で500mm程度の板ですので2枚はぎ天板は無理かもしれませんが、耳つき3枚はぎは可能そうな板です。厚みも60mmあるのでクルミにしては厚めの天板が製作できます。
いつもお世話になっている材木屋さんでもクルミの耳つき板を購入しています。でも柾目の幅がそれほどない板が多いので、板目の幅広い板を補充できたのは良かったです。クルミの厚めの板が仕入れられると思っていなかったので、余計に良かったです。クルミ材の耳つきテーブルはそんなに数多く作ってはいませんが、お客様からの評判も高いクルミ材なので耳つき天板用の板は常に用意しておきたいですね。
この他にもチェリーの板が2枚。こちらも同じ丸太から製材された共木の板なので、耳つきテーブル天板にします。チェリー材は他の樹種に比べて在庫数も多めです。今回の仕入で仕入れたチェリー材は木目も綺麗で少し量が減っていたチェリーの在庫を補充できました。
今回仕入れた板は天然乾燥をしばらくさせたのちに木材乾燥庫に入れてじっくり乾燥させます。使えるようになるのは半年から1年先です。大きな割れが入らないことを願いながら乾燥するのを待ちます。
瑞木@相模湖
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