2016.06.17

仕入れた耳つき板が工房に到着しました。【No.1587】

今度の日曜日19日に【無垢材テーブル選び方講座】を開催します。この講座を初めて2年が経とうとしています。おかげさまで多くの方に参加頂き、ソリウッドの販売戦略の核になりつつあります。前回から内容をパワーアップさせてオイル仕上げのメンテナンス実演を行うことにしています。時間は14:00からソリウッドの吉祥寺ショールーム”ソリウッド・クラフィス”で開催します。無料の講座なのでお気軽に参加してください。押し売りはしませんのでご安心を! 事前に連絡を頂ければお席を確保させて頂きます。当日の飛び入り参加も可能です。吉祥寺散歩の休憩がてらの参加でも全然構いませんよ。

話す内容は無垢材テーブルを選ぶ際のポイントになる3つの要素についてです。「樹種」「サイズ」「仕上げ(塗装)」の3つの要素でどのように選択をすればよいかをアドバイスさせて頂きます。まだ漠然と無垢材のテーブルがいいなと思っている方でも参加して理解頂けるように分かりやすく丁寧に解説するようにしています。無垢材テーブルをご検討で迷いがある方はぜひ参加してみてください。今月は19日と26日の2回開催を予定しています。19日のご都合が悪い方は26日への参加を考えてみてはいかがでしょうか?よろしくお願い致します。

先日仕入れた耳つき板が相模湖工房に到着しました。
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チェリー・ウォールナット・カバ・ミズメ・アサダの耳つき板です。どれもまだ未乾燥な板なのですぐに使用することはできません。これからじっくり時間を掛けて乾燥させていきます。この時期は気温が高く日射しも強いので、板が割れやすい傾向にあります。直射日光が当たらないように上にシートかなにかをかけておくのが好ましいんですね。ただ、すっぽりと覆ってしまうと風が通らなくなってしまうので上部だけを覆うようにします。

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まだ樹皮が付いたままの板もあります。こちらはウォールナットの板。ごっつい樹皮がついています。ウォールナットはかなり厚い樹皮がついています。樹皮も木部と同様に濃い茶色をしています。そしてゴツゴツしているので他の樹種との区別がしやすいです。ウォールナットの丸太はすぐにウォールナットと分かります。

樹皮を付けたままにしておくと樹皮と木部の間を虫が喰い散らかしてしまいます。そうなると耳を綺麗に仕上げることができなくなるので、すぐに樹皮を剥がしてしまうのが良いんですが……樹皮を剥がすのは結構な重労働で時間が掛かります。スッと剥がれてくれる板はいいんですが、中にはとっても強固についている樹皮もあります。そうした樹皮は剥がすのにとっても苦労します。なので、つい後回しにしちゃいがちです。しばらく置いておくともう虫が喰ってしまっていることがあります。

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樹皮も樹種によって色やカタチに特徴があります。下から4枚はカバの板です。こちらはすでに樹皮が剥がしてありました。その上の2枚がアサダです。アサダは樹皮がとっても薄いです。他のどの樹種と比べても薄いです。その上の3枚がミズメです。ミズメは樹皮に大きな特徴があります。ミズメの樹皮は匂いを嗅ぐとすぐに分かります。サリチル酸メチルという成分を含んでいるので、湿布の匂いがします。サリチル酸メチルは筋肉の炎症を和らげる性質があるので湿布薬に使われています。その成分がミズメの樹皮に含まれています。木部はサリチル酸メチルの匂いはしないです。樹皮の内側を鼻に近づけると匂いがします。

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板1枚1枚にナンバリングをしていきます。板の左側にラベルをつけました。数字で樹種、何年に仕入れたか、個別番号がわかるようになっています。この数字で板1枚1枚を管理しています。なので、仕入れた板すべてにこのラベルをつけていきます。これも結構時間が掛かる作業で意外と疲れます。板を動かしながらこれがこれと確認しながらラベルをつけていかなきゃいけないので…

このあとに検寸と撮影をします。それはまた後日することにしました。その様子もこのブログで公開する予定です。検寸と撮影が済んだら桟積みをきちんとして天然乾燥をさせます。仕入れた板がテーブル天板に加工できるようになるのは約1年後になります。

瑞木@相模湖

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