2017.03.11

木材の軽い、重いについて。【No.1854】

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さて、今日の話題は木の重い、軽いについてです。一般的に無垢材家具は重いという認識をされている方が多いと思います。確かに重いことは間違いないですが、樹種によっても重さはだいぶ違ってきます。もっと細かく言うと同じ樹種であっても板が変われば重さが違います。同じ樹種のなかでも軽い板もあれば重い板もあります。「あれ、なんかウォールナットにしては重いな」なんて感じることが時々あります。これは個体差として割り切っています。

ソリウッドで使用しているのは広葉樹材です。木には針葉樹と広葉樹があります。大まかに言うと針葉樹は軽くて、広葉樹は重いです。針葉樹であるスギ材やヒノキ材に比べると広葉樹であるケヤキ材やナラ材は重いです。針葉樹材は軽さもあって住宅の構造材によく使われています。最近では国産のスギ材やヒノキ材ですら木造住宅の構造材に使われていない状況になっていますが……構造材が重いと家を作るのが大変になってしまいます。やはり構造材には軽めの材が使われるのが良いと想います。

一口に広葉樹といっても、重さは樹種によって全然違います。桐箪笥に使われキリ材は広葉樹材にしてはかなり軽いです。国産の広葉樹材の中では1番軽いと言われています。昔からなぜ箪笥にキリ材が使われているかというと、板の動きが少ないからです。昔は乾燥技術が進んでいなかったので天然乾燥がほとんどでした。そうした時代でもわりと扱いやすかったのがキリ材なのではないかと思います。

意外と思われるかもしれませんが、木は軽いものは動きが少なく狂いにくです。逆に重い木は動きが大きく狂いが大きくでます。基本的には重い木は硬いです。重くて柔らかい木、軽くて硬い木というのはあまりありません。軽い木というのは同じ体積内で木質部分が少なくスカスカな状態です。空気が多いんですね。だから軽いんです。重い木は逆に木質部分がギッシリと詰まっています。木質部分が多いから動くと木が狂いやすいんです。

アフリカ産の木材は堅くて重い木が多いです。生長するのが早く大きくなります。昔、ソリウッドでよく使用していたブビンガ材も重い木材です。ブビンガは小さな木片でも持ってみるとズシリと重く感じます。

ソリウッドで現在扱っている広葉樹材は広葉樹材の中では重さが中ぐらいのものです。取り扱いのある樹種の中ではメープル材やイタヤカエデ材が重くて硬いですね。クルミ材やクリ材は軽くて柔らかい部類に入ります。

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クルミ材で製作したテーブルです。広葉樹材の中では軽めの木ではありますが、テーブルとしての重さはしっかりとあります。軽くて華奢な感じは全くしません。テーブルとして使っても強度には問題あります。最近では軽めのテーブルを求める方もいらっしゃるので、そんな方にはクルミ材をオススメしています。クルミ材は優しい雰囲気を持っています。どんな内装の家にも合う樹種だと思います。

瑞木@相模湖

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