2017.02.20

無垢材の棚のいろいろな仕様と製作風景。【No.1835】

今日も一時期もの凄い勢いで風が吹いていました。2、3日前に吹いた風よりも勢いがあるように感じました。砂埃りが舞い上がり、一瞬視界がかなり狭くもなりました。でも、風は2時間くらいでおさまったので良かったです。風が強くなると外に積んである板が倒れたり、飛んだりしたりするのではないかと思ってヒヤヒヤしますね。風の強い日なんてめったにないのに今回は間隔を開けずにあったのでちょっとビックリしています。

ソリウッドでは無垢材を使ったテーブルや棚などを製作して販売しています。無垢材は丈夫なので長く使用できる素材であってしかも仕上がりがとても綺麗です。なので、私たちの生活を豊かなものにしてくれる気がします。ソリウッドでは木の表情や質感などを最大限に引き出せるようなデザインの家具を製作しています。よってあまり余計なことをせずにごくシンプルなものが多くなっています。

棚などは基本的にオーダー製作となっています。置く場所や入れるものに合わせて製作する事できます。オーダーで製作した棚の例を紹介します。

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こちらはウォールナット材の本棚です。間に棚板を2段もうけて全部で3段の棚になっています。棚板は固定棚で動かすことはできません。固定棚は動かすことができないデメリットはありますが、見た目や強度の面では稼働棚よりも優れています。稼働棚は便利そうに思えますが、一度ものを入れてしまうと棚板の位置を変えることはほとんどないのではないかと思います。頻繁にガラッと棚に入れるものを入れ替えたりする人にとっては必要な機能かもしれませんが、そうではない人にとってはそれぼど必要な機能ではないと思います。なので、棚に入れるものが決まっている方には固定棚をおすすめします。

この本棚は外側にくる部材(天板、底板、側板)は30mm厚になっています。棚板と縦の仕切り板は20mm厚です。外側の部材の内側の部材で厚みを変えることで見た目のスッキリが増します。もちろん棚板や仕切り板を外側の部材と同じように30mm厚で製作することもできます。中に入れるものや大きさによっては棚板も30mmにした方が良い場合も出てきます。

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こちらは外側の部材と内側の部材の厚みが同じにして製作した例になります。板の厚みは20mmです。このように縦の仕切りが細かいピッチで入れられるなら板の厚みを薄くして問題ないです。縦の仕切りのピッチが長い場合や本やレコードなど重たいものを入れておく棚であれば板厚は厚くする必要があります。あまり板を薄くすると重みで棚板がたわんでしまうことがあります。

上の写真のチェリー材収納棚は1番下の段だけ背板がついています。この棚は背板にも無垢材を使用しています。背板は合板を使用するケースが普通ですが、ご希望があれば無垢板にすることも可能です。ただ、無垢板にすると重くなりますし、価格も高くなってしまいます。見た目は断然無垢板の方が綺麗です。本などを隙間なくギッシリ詰めてしまうのなら背板に無垢材を使用する必要はないと思います。ギッシリ詰めないで背板がたくさん見えるような場合は無垢板を選択するのが良いでしょう。

無垢材の棚はこんな風に組み立てています。大きいものになってくると脚立に乗ったりといろいろ工夫が必要になってきます。単純な構造ではありますが、しっかり組み立てるのは技術と経験が必要になります。また接着剤をしっかりと塗らないと強度を得ることができません。接着剤を塗って部材をはめ込んでハタガネという道具でしっかりと圧着させます。ハタガネを締めると接着剤がはみ出してきます。接着剤がはみ出してくるのが肝になります。接着剤がはみ出してこないとしっかりと接着剤が回っていないことになります。はみ出した接着剤はブラシでしっかりと拭き取ります。

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はみ出した接着剤を水で拭き取っているので接合部分は少し毛羽立っています。なので、塗装する前にこの毛羽立ちをサンディングでならしていきます。接着剤が残っている場合もありますので入念にチェックしながらサンディングしていきます。地味な作業ですが、仕上がりに直結するので気の抜けない作業です。というわけで、こんな感じに製作しています。

瑞木@相模湖

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