2017.02.02

ダイニングテーブルの選び方2【No.1817】

今日のブログエントリーは昨日の続きになります。昨日のエントリーは以下のリンクからどうぞ。

ダイニングテーブルの選び方 1

昨日のブログエントリーではダイニングテーブルの選び方として「樹種」を選ぶ際のポイントと「サイズ」を選ぶ際に考慮すべき指標について書きました。今日はまず「サイズ」についての指標をもう1つ紹介してから、「仕上げ」の話を書きます。

はじめに紹介する指標はダイニングテーブルの高さを決める際に知っておくと失敗がないというものです。ダイニングテーブルの高さは一緒に使う椅子との関係が重要になります。ダイニングテーブルの高さ(床から天板の上まで)から一緒に使う椅子の座面の高さを引いた数値を差尺といいます。

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この差尺が28〜30cmの範囲でおさまっていると人間工学的に違和感なく食事が出来るとされています。従って、もし使う椅子が決まっているのであればその椅子の座面高を測ってみて、その高さに28もしくは30を足してみた数値が理想のダイニングテーブルの高さになります。例えば座面高42cmの椅子を使う場合は、70〜72cmのダイニングテーブルが候補になります。差尺を28にするか30にするかは個々の体格や感覚によって感じるところが違います。出来れば高さの違うテーブルに座ってみてしっくり来るほうを選んでみるとよいでしょう。また、座ってテーブルの上に腕を置いた際の肘の角度が90度からそれ以上になっていれば、問題ない高さといえます。肘が鋭角に曲がってしまっているようだと、テーブルが高いすぎて合っていないといえます。

もし、使う椅子が決まっていない場合は、標準的な高さの70cmにしておくのが無難だと思います。日本で設計された椅子は座面高がだいたい42cm前後になっているものが多いので、70cmにしておけば椅子の選択肢が少ないということは避けられます。

気をつけて頂きたいのが、欧米諸国でデザインされた椅子をお使いになることを検討されている場合です。体格が日本人より大きい人が座ることを前提に設計されていますので、座面高が45cmというものもあります。座面高45cmもあると70cmのテーブルでは低く感じてしまうことになると思いますので、少し高めにオーダーすることをオススメします。

「仕上げ」を決めるポイント

次に「仕上げ」についてポイントをみていきます。無垢材テーブルをオーダーする場合、仕上げが「オイル仕上げ」か「ウレタン塗装」を選択出来る場合が多いです。既製品の家具を買う際は仕上げについてはあまり意識していない方が多いと思いますが、仕上げによって肌触りや普段のメンテナンス方法、長年使った後の見た目などが大きく変わってきます。

まずはそれぞれの特徴をみていきます。「オイル仕上げ」というのは、亜麻仁油を主成分とした天然素材を調合した家具用のオイルを木部に浸透して保護する仕上げ方法です。このオイルには有害な化学物質を含まないので、健康面での心配がいりません。また、オイルを浸透させているだけなので、木が持つ本来の肌触りが味わえます。

ただし、オイルにもデメリットがあります。

・水による染みや汚れがつきやすい

・濡れた缶・鉄により黒く変色する

・定期的にメンテナンスが必要

といったです。ですが、水による染みや多少の汚れは紙ヤスリで軽く磨いた後に、オイルを塗るとご自宅でもかなりリフレッシュさせることが出来ます。

一方、ウレタン塗装は薄いプラスチック性の塗膜で木部をコーティングする塗装方法です。既成の家具ではよく使われる一般的な塗装方法です。塗膜で木部を覆ってしまうため実際に肌にふれるのはプラスチックということになります。オイルのように水による染みなどの心配はありません。また、定期的にメンテナンスをする必要はありません。

もちろん、ウレタン塗装にもデメリットがあります。

・実際に触れているのはプラスチック性の塗膜

・10〜15年使っていると、表面の塗膜が剥がれてくる

・自宅で補修することが出来ない

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ウレタンが剥がれてしまったテーブル。これを直すには工房に持って行き、機械で塗装を全部剥がしてから再塗装をする必要があります。再塗装をしてしまえば新品同様になりますが、時間と費用がそれなりにかかります。

このように「オイル仕上げ」でも「ウレタン塗装」でもメリット・デメリットがあります。これらの特徴をしっかりと把握した上で、何を重視するかを考えてみてください。

ソリウッドではどちらがオススメかを聞かれれば、「オイル仕上げ」をオススメしています。無垢材ならではの質感と手入れをしながら長く使っていくことで得られる味と心豊かな生活が得られると考えるからです。

賢木@吉祥寺

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