2019.04.28

【No.2598】無垢材テーブル購入における心配ごとについて 2

木のテーブルは欲しいけど、高価なものだし、自然素材なので反ったり割れたりするといった話も聞くので、その辺はどうなんだろうと思っている方も多いと思います。心配事として店頭やメールでよく質問されるのが、「反り」「メンテナンス」「保証」についてです。先日のブログではまず「反り」についての対策などを紹介しましたが、今日のブログでは「メンテナンス」について書いていきます。

仕上げ方法によってメンテナンス方法は異なる

まずおさえて頂きたいのが無垢材テーブルの仕上げ方法です。オーダーで製作できる場合、仕上げ方法が選択できるケースも多いですが、その場合「オイル仕上げ」と「ウレタン塗装」の選択という感じです。「オイル仕上げ」は家具用に調合された専用のオイルを木部の表面に浸透させて保護する仕上げです。一方、「ウレタン塗装」は薄いプラスチックの塗膜を表面にコーティングして保護する仕上げです。浸透か塗膜というのが大きな違いです。一般的に「ウレタン塗装」はオイルに比べてツヤが出ますが、最近ではツヤがあまりでないものもあるので、見た目で判断するのは難しくなっています。手で触ると、オイル仕上げのほうが自然な質感であることがわかります。「ウレタン塗装」もツルツルはしていますが、どちらかというとのっぺとした感じです。

見た目では判断が難しい場合もありますが、手入れやメンテナンスについては全然違うものになるので、注意が必要です。

オイル仕上げは水に対して強くない

「オイル仕上げ」は、水に対してそこまで強くありません。ですので、普段は乾拭きや水に濡らして硬く絞った付近で拭いてください。使っているうちにオイルが徐々に抜けてきて少しざらついた肌触りになってきます。こうなっても強度などには全く問題ありませんが、使い始める前の肌触りに戻すには#320程度の紙ヤスリで表面を軽く磨いてその上からメンテナンス用のオイルを塗る必要があります。1〜2年に1回ぐらいの頻度で構いませんので、こうしたメンテナンスをしていただくとより良い状態でお使い頂けると思います。

ウレタン塗装はメンテナンスフリー!?

「ウレタン塗装」はプラスチック性の塗膜でしっかりとコーティングしていますので、オイル仕上げに比べると強い仕上げといえます。水に対しても強く、普段はあまり気にせず使って頂けます。ですが、傷がつかないというわけではないので、硬いものでひっかいたり、ものを落としたりすると傷がつくことはあります。「ウレタン塗装」の場合、「オイル仕上げ」のテーブルのようにご自宅でメンテナンスをする必要はありません。必要がないというよりやることがないと言うこともできます。この点はメリットでもありますし、デメリットにもなります。「オイル仕上げ」では、多少の傷や触り心地の劣化はメンテナンスで復活させることが可能ですが、「ウレタン」の場合、ご自宅での補修は難しく、そのまま使い続けることしかできません。また、10年ほど使ってくると、「ウレタン」が劣化してきて剥がれることが多々あります。こうなってくると、見た目も劣化して何とかしたくなります。何とかする場合は、テーブルを工房で預かり機械で塗膜をしっかり落としてから、再びウレタンをふき直します。再塗装をしてしまえば、新品同様になりますが、時間と費用がそれなりにかかります。ソリウッドの場合は、ソリウッドで製作した「ウレタン塗装」テーブルのみ再塗装を承っていますが、テーブルをお預かりする期間は2〜3週間です。費用については、テーブルのサイズによっても変わるのでその都度、お見積もりをさせて頂いていますが、往復の送料も含めて少なくとも7、8万円はかかってきます。

仕上げについて選ぶ際は、メンテナンスについてもしっかりと把握したうえで選択して頂ければと思います。

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