2017.01.09

定番樹種のチェリー材の紹介です。【No.1793】

一昨日のブログでソリウッドのストレートカットテーブルにおける定番樹種の話を書きました。その際に紹介したのは、ウォールナット材とクルミ材。この2樹種は同じクルミの仲間ですが、色が全然違います。面白いですね。今日は同じく定番樹種の中からチェリー材を紹介します。

チェリー材は北米産の木材です。アメリカンチェリー材やブラックチェリー材とも呼ばれています。ソリウッドでは単にチェリー材と呼んでいます。北米大陸の東側が主な産地となっています。チェリー材の産地としてはペンシルベニア州が有名です。その他の産地はだいたい北米大陸の東側です。先日紹介したウォールナット材の産地も北米大陸の東側です。ウォールナット材とチェリー材は産地が近いのでコンテナに混載することが多いそうです。ウォールナット材を仕入れて、コンテナに余裕がある場合にチェリー材も仕入れてコンテナの空間を埋めたりするそうです。なので、ウォールナットの丸太を仕入れている所はチェリーの丸太も仕入れていることが多いんですね。量的には圧倒的にウォールナットの丸太が多いと思いますが、そういった理由でチェリーの丸太も日本に入ってきています。(もちろんチェリーの丸太を目的にしている場合もあります。)

ストレートカットテーブルに使用する板はアメリカ現地で製材と乾燥を終えた板になります。バンドルという単位でひとまとめにされた板が日本に輸入されてきます。1つのバンドルに入っている板は厚みは一緒です。長さも同じであることが多いですが、たまに長さが2種類混在しているバンドルもあります。厚みが違う板が同じバンドルに入っていることはありません。なので注文する場合はまず厚みを指定します。現地で製材される板はインチ単位が使われます。4/4インチ、6/4インチ、8/4インチなどのサイズが一般的です。ストレートカットテーブルの天板にしているのは6/4インチと8/4インチの板です。6/4インチは30mm厚天板に使用して、8/4インチは40mm厚天板に使用します。

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こちらがチェリー材のバンドルです。CHと書かれています。CHはcherryの略称ですね。バンドル内の枚数は決まっていません。材積で1立米から2立米の間のバンドルが多いです。なのでバンドルによって枚数はまちまちです。バンドルに含まれる板の幅もまちまちです。あまり偏らないないように満遍なくまとめられています。でも幅広い板はごく僅かです。

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チェリー材のストレートカットテーブルです。完成直後のチェリー材はこのように少しピンク色がかったオレンジ色をしています。しかし、時間が経つにつれてだんだんと色が濃く変化していきます。最終的には艶のある濃い茶色になります。こうした色変化がチェリー材の特徴になります。かなり劇的に色が変わります。個体差はありますがチェリー材はすべてこのような色変化をします。

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これが1年半ほど経ったチェリー材のMAYチェアです。残念ながら時間が経過したテーブルの写真はないんですが、この写真でもなんとなく様子は分かってもらえると思います。このチェリー材も完成した当初は上のテーブルの写真と同じような色をしていました。特に何をしたわけでもなくこうした色に変化しました。

チェリー材は散孔材のひとつで、導管はやや細めです。導管は細めなので、手触りはスベスベしてとても触り心地が良いですよ。木目はそれほど目立たないので穏やかな印象がします。

ソリウッドではストレーカットテーブルに限らず、耳つきのチェリー材テーブルを製作しています。耳つき板は日本に丸太で輸入したものから製材して得ます。そうした耳つき板はソリウッドで乾燥させて使用しています。チェリー材の耳つきテーブルもこのブログでおいおい紹介させてもらいます。

瑞木@相模湖

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