2017.01.08

オイル仕上げのテーブルメンテナンス講座の内容を簡単に【No.1792】

今年も吉祥寺ショールームではミニセミナーを開催していきます。2017年1回目の講座は、オイル仕上げのテーブルメンテナンス講座でした。これは、原則、奇数月の第2日曜日に開催しているもので、オイル仕上げのテーブルをご使用中の方向けにメンテナンスを実践する内容になります。

オイル仕上げのテーブルは使用しているなかで、徐々にオイルの聞きが薄くなっていき、スベスベの肌触りが段々少しざらつきを感じようような感触になっていることがあります。水拭きを繰り返したり、あまりないとは思いますが、水で濡れている状態をそのままにしたりすると、ざらつく状態になるのが早くなります。

また、底が濡れたコップやお皿をしばらくそのまま置いておくと、コップやお皿の底のカタチの染みが出来てしまうことがあります。こういった染みを輪染みと呼んでいます。輪染みが出来てしまうと、布で拭いたり、水拭きをしたりするだけでは消えません。ですが、紙ヤスリで表面を軽く削ると、輪染みは消え、ザラザラになった肌割りは元のスベスベに戻ります。

テーブルメンテナンス講座では主に紙ヤスリをつかったメンテナンスと凹みを直す方法をメインで実践します。

講座で使うのは、吉祥寺ショールームにある小さな丸テーブルになります。こちらのテーブルの天板はタモ材で出来ています。表面の仕上げはもちろんオイル仕上げです。ソリウッドでは、ドイツのリボス社のオイルをメインで使っていますが、他のメーカーのオイルでも基本的なメンテナンス方法は同じです。

講座で使うテーブルは予めザラザラした肌触りにしたり、輪染みをわざとつけています。今回は二日ほど前から、テーブルの上に水をびしゃびしゃにした状態にして、今日の午前中に表面に残った水を拭き取りました。輪染みについては、別のウォールナット材の木片に底を濡らしたコップを置いて、1日強放置しておきました。

紙ヤスリをかける際は、#320の紙ヤスリを用意し、木目にそってかけていきます。ざらついた肌触りを直すには、かるくかけるだけで十分ですが、輪染みを消す場合は、少し力をいれてけずるようにします。輪染みはヤスリをかけると消えるのがわかりますので、完全に染みが消えるまでやすってみてください。紙ヤスリをかけたら、表面の木屑を一度布で拭き取り、キレイにします。その上からオイルを染み込ませるように塗ります。オイルを塗るとその部分が濡れ色になり色が濃くなるのがわかります。これを目安にムラがないようにオイルを塗ります。オイルが全体に濡れたら、今度はオイルがついていない布で表面に残ったオイルを拭き取るように全体を拭いていきます。この作業をしないと、なかなか乾かなかったり、ムラになってしまうことがあるので忘れないようにしてください。

テーブルに出来てしまった凹みについては、水分を補ってあげることである程度戻すことが出来ます。簡単な方法は酢水を含ませたコットン(脱脂綿)を凹んでしまった部分においてしばらくそのままにしておきます。

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こんな感じで20分ぐらいおいておくと、凹みが目立たなくなります。

もう少し本格的に直そうとした場合、アイロンを使ってあげると早くより効果がでます。用意するのは水に濡れた布とアイロンです。凹み部分はそう大きくないので、出来れば小さめのアイロンがあると便利です。ソリウッドの工房や吉祥寺ショールームで用意しているのは「裁縫こて」という小さめのアイロンです。

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「裁縫こて」はこんなカタチをしています。凹みを直すには、水に濡らした布を凹んだ部分にあてます。その上から熱くしておいたアイロンをあてます。こうしてあげると、短時間で凹みが戻ります。アイロンをあてた部分はオイルが抜けてしまっているので少しガサガサになっていることがありますので、その部分を#320の紙ヤスリで軽く整えた後、オイルをぬってリフレッシュ作業は終了です。

せっかくのテーブルに紙ヤスリでやすったりするのは、躊躇するという方も多いとは思います。#320の紙ヤスリでは取り返しのつかないようなことにはなりませんので、少しの勇気をもってチャレンジしてみてください。このようなリフレッシュ作業をすれば、テーブルは見違えるように艶や肌触りが蘇ります。ぜひ試してみてください。一度、実践をみてみたいという方はテーブルメンテナンス講座へぜひ参加してみてください。

賢木@吉祥寺

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